上山道郎『ツマヌダ格闘街(2)』

ツマヌダ格闘街 2 (2) (ヤングキングコミックス)

ツマヌダ格闘街 2 (2) (ヤングキングコミックス)

 ストリートファイトを制度化した街・ツマヌダでストリートファイターをやる事になってしまったミツルとドラエさんとの修行の日々を描いた漫画、第二巻。
 今回は、妹・ラミィとの葛藤。
 ライバルキャラクター王姉弟
 そして強さの意味とは? 
 の三つがメインになっています。
 ラミィは兄が格闘技と言う危険な事をやめさせるためにドラエさんに鉄扇を打ち込む、と言う勝負に挑み、打ち込んだものの兄の意思を酌んで格闘技は続けてもよし、と言う事に。
 しかしラミィはそのままツマヌダに居ついて、ミツルのディーバになる事に。




 ライバルとして登場したジロー・王。彼のせいで、前回戦ったテコンドーの人がすっかりヤムチャに……。
 ライバルに敗北した事で武術の厳しい側面を目の当たりにしてさらに成長したミツルが、投げに加え突き技を手に入れさらに戦力アップ。
 しかし彼ら王姉弟と同じ家に住んで修行していくうちに、彼らの戦う理由を知り、テコンドーの人=チェ・ヒンメがテコンドーを志した理由に触れることで、ミツルの戦う意味を考えるきっかけになっていきます。




 今回の知ってちょっと得するカンタン武術コーナーは腹筋。
 一般に言う腹筋運動は実は腹筋を鍛えるのに適していない……という真実。
 自分の体の筋肉の動きを知り、効率よく肉体を動かす、と言うのが、ただ敵を倒すだけではない武術の一側面なのでした。