岩佐まもる『コードギアス 反逆のルルーシュ 朱の軌跡』(『ザ・スニーカー』十月号)

コードギアス』カレン外伝の第二回。
 カレンの兄はアニメ本編ではほとんどコレと言った描写が無いキャラクターでしたが、こちらで詳しく描かれていました。
 状況判断や作戦立案に長け、何より相手の心理を巧みに読み取る事でレジスタンスをまとめてきたと言うその姿は、やはりゼロ=ルルーシュの存在を意識させます。
 その上で、現在のレジスタンスが一つにまとまりきれていない、どこか中途半端なチームである事を強調していて、それがチームの危うさと、本編での失敗につながっていきます。




 カレン本人の問題は二つ。
 一つは母親。もう一つは戦うきっかけ。
 母親の問題は本編ですでに提示され、解決されています。よって彼女の戦うきっかけというものが、小説でのメインとなるテーマなのでしょうか。
 兄がブリタニアに殺された、と言うのも一つの理由にしかすぎない。本当の理由とは……。
 次回には「あの男」も登場と言う事で、その回答も含め期待です。