『仮面ライダー電王』第37話「俺、そういう顔してるだろ?」

 電車斬りの練習につきあうモモタロスの態度に、良太郎は変わらざるを得ない現実を感じ始める。同じ頃、しきりにリュウタロスの頭の中に語りかけてくる謎の男・カイが姿を現す。




 今回は、「変わっていく現実」「変わってもいい現実」。
 不確定な未来の路線の影響で、タロウズは過去の世界では取り憑けなくなった。いつか来る自分達と良太郎との別れを嫌でも突きつけられて、それをそれなりに、「オトナ」なモモタロス達は結構理解している。
 でもそれを、リュウタロスは理解できない。「コドモ」だから、と言うよりも、良太郎の言う事聞いて、モモタロス達の言う事聞いて、自分の意見を曲げて聞きわけがよくなった「オトナ」になったから。
 それ故に、侑斗が新しく愛理と関係性を構築しているのが憎い。
 愛理が侑斗のために時間を割いて色々な事を考えているのが憎いし、自分の絵=愛理のためのリュウタロスの時間を受け取る雰囲気じゃない事を理解してしまったから憎い。
「変わっていく現実」を受け入れる事ができないし、それが「変わってもいい現実」だとどうしても考える事が出来ない。
 そういうリュウタロスの心のスキをつくように、謎の男・カイがレオイマジンとゼクトルーパー……じゃなくてレオソルジャーを引き連れて登場。
 彼にそそのかされ、デンライナーとゼロライナーを自前のライダーパスを使って暴走させてしまい、電車も変身も無い状況に。




 キングライナーがいっぱいあるターミナルの駅長の顔がオーナーと一緒……。この人、ほんとに何者なのか。『999』の車掌さんのように、本当の意味で明らかになる事はなさそうだなぁ。