『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その32「ゾワンギゾワンゴ!集結、獣源郷」

 獣源郷に向かう理央とメレの前に立ち塞がったのは、マスター・シャーフーを初めとする七拳聖達。だがそこに、七拳聖達を追ってきたゲキレンジャー、そして理央を追う三拳魔達が現れる。
 獣拳誕生の地・獣源郷に、戦う宿命の拳士達が集結する!




 ゲキレンジャー、七拳聖。理央、メレ、三拳魔。
 戦う宿命の拳士達が、かつて獣拳が始まった地に集結する。
 七拳聖・三拳魔の名乗りに加え、それぞれのゲキワザ、リンギが炸裂する豪華なエピソード! さらに明らかになる獣拳の神の意味と、激臨の大乱の歴史。




 かつての獣拳創始者ブルーサ・イー。
 彼の教えに共鳴し、門弟となった十名。それが若き日の現在の拳聖・拳魔だった。
 しかし最も才能にあふれ、後継者と目されていたマクは(おそらく)獣獣全身変を使って自らを獣の姿に変え、カタ、ラゲクと共にブルーサ・イーを殺害。
 さらに多くの人々を惑わし、臨獣拳の弟子として臨獣殿と言う巨大勢力を打ち立てる(この時、死亡した拳士達が現在のリンシー、リンリンシーの模様。メレ含む)。
 戦況が不利となった激獣拳側の拳聖達は獣獣全身変を使用し、三拳魔を封印する。
 さらに操獣刀でブルーサ・イーの激気魂を安置させる石像・サイダインを彫り上げ、それは道半ばの獣拳使いを導く神となった。




 今回は人間達の活躍が霞むほどに、マスター達が大活躍っ! さらにマスター達のマスター、ブルーサ・イーが登場!
 七拳聖は名乗りを上げ、不闘の誓いに触れぬ範囲でゲキワザを使用する強かさを見せ、やはりシャッキーはおっちょこちょい(笑)。 でも一人、ブルーサ・イーの事を「お師様」って言っていたのが凄い可愛いのなんのって!
 もぅ、これぞシャッキー! 永遠の十拳士末っ子(推定)の実力だよっ!
 同じく名乗りを上げる三拳魔達も負けてはいない。
 家父長制を体現した怒れる拳魔マクの実力は、あのロンですら想定外。見せつけるゲキレンジャー達を払いのける圧倒的な実力差。
 カタは理央にも使用した心をえぐるリンギで真実を見抜き、ラゲクは秘伝リンギを使用してゲキレンジャーと理央、メレを次元の彼方へと吹き飛ばす!
 普段その力を見せる事が少ないので忘れがちですが、彼らはかつての大乱を生きのび、道を極めた十拳士。ゲキレンジャーとマクの闘いでも明らかなように、その戦闘力の差は天と地ほども差があるのです。
  

 

 それにしても、ちょっwwwwこれブルース・リーwwwww
 誰がサイとブルース・リーでこんなネーミングを思いつくのか。このネーミングインパクトは「電車斬り」にだって負けていないぜッ!
 名だたるアクションスターをもじった拳聖達の師匠の名前がブルース・リーって、よく考えれば凄く納得できる事ですし。




 今回の修行は、マスター・シャーフーがマクを通じて、理央に対して語りかける痛切なメッセージ。
「誰を追い抜こうが関係ない。強くなれればいい」 
 ただ強さだけをがむしゃらに求める理央。しかしその道を歩むものは既にいる。それは怒りにまかせ師を殺し、多くの拳士の命を犠牲にした大乱を引き起こしたマク。
 自分の前に立つ者を赦さず、追い抜こうとするものを片端から排除していく生き方の先には何も無い。
 このままでは、マクが同士とも言えるカタ、ラゲクをないがしろにしているように、傍らにいるメレを理央は同じようにないがしろにする道か無いだろう。そして、傍らに立つ者に見捨てられる。
 そもそもカタとラゲクだって、理央を育てて臨獣殿の頭首にしようとしてはいたけれど、マクを甦らせるつもりなんてサラサラ無かったようだし。
 対してゲキレンジャー達は、道を外れても拳魔達の野望を阻んだ拳聖達から正義の心を。さらに拳聖達が師事したブルーサ・イーから受け継いだ激気を受け継いでいく。
 最強の獣拳拳士マクとかつての仲間を前にして、戦えないというハンデを背負う拳聖達を捨て置いていくのは見捨てる事と同義なれど、今は魂を受け継ぐ事が信頼と修行の証。
 たった一人で強くなる理央とは違う、誰かから誰かへと受け継がれ、磨かれていく力の系譜。




 サイダインを前にして、ジャンと理央が改めて互いを特別な存在。互いを高めあっていける存在だと自覚したその時、ラゲクのリンギによって飛ばされて……ついたところは江戸時代!? 何故に忠臣蔵ー!?
 何でこんな予想の斜め上をいくかなぁwwwww
 遠く離れた江戸時代で、スクリーンから呉越同舟獣拳合体ゲキリントージャが登場!