『仮面ライダー電王』第34話「時の間のピアニスト」

 クラーケンイマジンが過去へ飛ぶ事を拒否したピアノの男はただピアノを弾いているだけだった。良太郎達は、彼がイマジンとどんな契約を交わしたのか調べ始めるが……。




 想像以上にイイ話というか、残酷な話。
 今回明言された事は二つ。
 それは良太郎が、今回確実に一人の人間を時間から取りこぼしてしまった事。
 そして、時間から外れた人間は誰かが記憶を取り戻すその日まで時の旅人になると言う事。




 これまで敵も味方もいい意味でハードな奴は登場しなくて、被害者も出ると言う事はありませんでしたが、今回は良太郎が関わった人間が一人、いなくなってしまった。
 これまでも自分の体力のなさをどうにかしようとしてはいましたが、それはあくまで自分のため(タロウズが消える事も含めて)。しかしこれからは電王の戦力を知り、彼を的にかけ始めたイマジン連中が相手になる。これまでのように、弱いままではいられなくなった良太郎。
 次回以降、鍛え始めるみたいですが……。
 



 ピアノの男がいなくなって……と思っていたら、いきなり男がデンライナーにやって来た! 今までデンライナーは時間旅行者のための電車で、お客はフツーの未来人。
 デンライナー武装やライダーシステムは自衛手段ぐらいに思っていましたが、現実はもっとシビアなものだったようです。
 誰の記憶からも消えて、時間から外れた人間達。それぞれ特に執着している時間をチケットにして時間の中をデンライナーで彷徨い続けるというひどく哀しい存在。
 ライナーシリーズは、そういう人間達の収容所、というか保護するための施設であるのかもしれません。
 映画でガオウライナーが思いっきり古代の儀式で誕生していて「なんじゃそりゃー!」と思っていましたが、本来こういう目的があるのなら不思議ではないのかも。
 と言う事は、マスターやナオミ達も時間から外れた人間なのかな……。




 今回は久々のギガンデス戦。そのせいか、いつになく大量発生! 彼らが暴れたせいで大量の人が消え、さすがのウラタロスもキレて全車両発進!
 しかしデンライナーはともかく、何故ゼロライナーまでウラタロスが動かせてるんでしょ? 
 デネブか侑斗が動かしているのか、映画以降、電王もゼロライナーを動かせるようになったのか。とにかく、久々の電車戦闘を堪能しました。




 そして今週の最萌は、U良太郎に女性の扱いを侑斗のためにお願いするデネブを攻撃する侑斗。侑斗、お前はどこの中学生だ!