第16話「イサコの病室」

 夏休みも残り一週間。宿題もイリーガルの自由研究を残すのみだが、それが中々進まない。
 病院でトラブルを起こしたメガばあを迎えにいったヤサコは、盗撮中のアキラを発見する。そしてイサコがお見舞いに行っている病室が「4423」である事を知り……。




 ついに、ヤサコが幼い頃に出会った少年の素性が明らかに。
 少年はイサコの兄。意識不明の彼は、イサコ曰く電脳体が魂と共に「あっち」に戻って来れなくなったと言う。そんな事を言っても誰にも理解してもらえず、イサコは孤独にキラバグを集めていたらしい。
 そしてキラバグと病院と言う二つで連動していくそれぞれのキャラクター達。
 玉子の新しい上司としてやってきたのはあの猫目。
 アキラ同様ミゼットを使って情報を集める抜け目なさを見せる彼も、何か裏がありそうなキャラクター。「本社から〜」と言うセリフから、彼や玉子はメガマス社からの出向組らしい。
 自由研究の範囲を広げたハラケン。
 調べて見つけたのは、四年前メガネをかけた子ども達が意識不明になり、幻覚を見たと言う記録。その光景は、ハラケン自身が見た「あっち」側に酷似。さらにヤサコが見た鍵穴、人のような影の姿も……。




 メガばあのしょうもないトラブルから、オジジがメガネの研究をやっていた事がついに明言された。
 以前から、本棚に脳や空間に関する本がある……というのは考察サイトでも見られた事でしたが、ついに公開。昔ヤサコの見たイリーガルや、イサコの兄が意識不明になった原因が、オジジ関係で明かされていくのか。
 ヤサコのモノローグで「心に思い浮かべたものを電脳物質にする〜」と言うくだりと、やっぱり関係あるんでしょうが。




 そんなシリアスな空気の中で、清涼剤になったのはダイチとアキラ。
 特にアキラは、早くも盗撮がヤサコにバレて大変な事に。これを脅迫材料に、今後いいように使われるんだろうなぁ……。