『トランスフォーマー』
そんなわけで、観て来ました。
しかし『ゲキレンジャー』『電王』の後に観たせいか、どうにもストーリーがだらだらした印象を受けてしまって、やたら二時間三十分が長かった。
周りの評価は高いけど、個人的にはちょうど五十点ぐらいだと思う。
まぁ、自分は最近のアニメから入門したトランスフォーマー初心者だし、そう真面目に受け取られても困るのですが。
好きな総司令官は今木商事先生作の『ビーストウォーズネオ』のビッグコンボイ。
好きな破壊大帝は『マイクロン伝説』のメガトロン様。
と、特に前者に至ってはよほどの『トランスフォーマー』ファンでも知らないだろう、と言うアレなので。
まず、バンブルビーとサムの友情に関してはもう言う事がありません。これぞ『トランスフォーマー』の醍醐味! と言わんばかりに、異星人であるトランスフォーマーと人間の少年が友情を構築していくのが、この作品の一番の魅力だと思います。
サムの家の庭で、オートボット軍団がぞろぞろわらわら好き勝手やったりあの巨体で頑張って隠れようとするところなど、つい笑ってしまったほど。
しかしオートボット側に対して、あまりにディセプティコン側のドラマと、オートボットとの因縁が語られなかったのが不満。
ディセプティコンがあまりに頭の悪い侵略者になっていてゲンナリ。
頑張ってたのはフレンジーだけじゃないですか! あまつさえフレンジーって名前さえ出てこなかった気がする!
メガトロンとスタースクリームの関係性もほぼ語られなかったし、あまりにディセプティコン側が哀れ。あとあまりにあっさり殺害されたジャズはもっと哀れ。
もっと敗北と死の美学を考えてあげてください。
しかも戦いが終わった後、スタースクリームの存在が華麗にスルーされている……ッ!
あれですか? それは二作目ですスタースクリームが大暴れする伏線で、深海からガルバトロンになって復活したメガトロンに壊されるフラグですか(笑)?
さて、今回の映画の最大の不満点は、軍隊だと思う。
正直、セクター7が裏で暗躍していればそれでオッケーだったと思う。あのイヤミなキャラクターを含めて。
パンフレットには
身長30フィートの金属生命体が都市を破壊し始めたことに対して、軍が即時に対応しないような世界は、我々には想像できない。
とありましたが、正直軍隊は狭雑物でした。ブラックアウトとスコルポノックに瞬殺されてくれた方がよっぽどディセプティコンの脅威を表現できたと思うのですが(コラ)。
よっぽど人間が上等な生き物だと思いたいらしい。
まぁ、それはお国柄もあるんでしょうが。
不満が目立ちますが、トランスフォーマー達の無機・有機を融合させたマッシブでイカしたデザインなんかは正直アメリカ側でないと出てこないセンスで脱帽。
ロボット生命体、と言うトランスフォーマーの表現に高度かつ斬新な表現を提示した事は間違いないでしょう。
二作目があるかどうかは知りませんが、そちらには期待したいです。
あとほんとどうでもいいんですが、登場する男性キャラクターにオタクと童貞が多すぎる。脚本は『ガン×ソード』でも観たんだろうか。