『獣拳戦隊ゲキレンジャー』修行その20「ギチョギチョ!トライアングル対抗戦」

 マスター・シャーフーを人質に取られ、なおかつ三日と言う期間内で過激気を習得しなければならなくなった三人。三人はマスター・トライアングルと過激気習得のため三山戦に挑む。



 今回は三部作の二作目。敗北→修行→勝利のうち、修行パート。
 ゴリー・イェン、ミシェル・ペング、ピョン・ピョウらに、それぞれが一番苦手なジャンルでの戦いを強いられます。



 いつもはみんなを引っ張っていく役目を担うジャンは心の戦いで早々と退場。
 前回の理央に引き続いて二連敗を喫する事に。ここでゴリー・イェンから提示された「戦う意味」が次回への重要なポイント。
 実際、理央との宿命の予感を持つのはジャンなだけに、「強くなる」と言う同じ指向性を持ちつつも、その内側に根ざす精神性は大切です。



 ジャンの敗北を、ランがつなぎ、レツで一矢報いる、いつもとは逆の構図になっているところが今回の肝。
 一人で修行し強くなる理央に対して、三人で一組のトライアングルを作り、互いに教えあい、実践し、励ましあい、仲間のために戦う。
 その重要性が強調されて、とてもよかった。この辺りは、トライアングルの面目躍如。
 


 マスター・トライアングルに心技体それぞれの長所と短所を挙げさせて、その上でそれぞれが普段とは違う魅力を引き出していました。
 特にレツみたいな普段はクールなキャラクターが泥のまみれて必死でくらいついていくさまは見ていて熱くなった。
 高木万平さんの熱演が光る。



 コイン立て、スケボー、格闘戦と、それぞれの戦いの中で「限界を超える」事を教えつつもそれを決して押し付けないマスター・トライアングルの教育方針はやっぱり「自分で気がつく」事に重きを置く激獣拳の流儀。
 弟子や拳聖がどんな危険になってもそれを決して崩さないこの流派も、臨獣拳並みに厳しいよなぁ。



 自分と同じ道程を行きながらも、決して理央では習得できなかった過激気を習得するとマスター・シャーフーに言われ嫉妬メラメラの理央が三日と言う刻限を自分で破って出陣!
 ちょ、理央我慢が足りないwwwww 
 古今東西、悪役が正義の味方を見逃す事は多々あれど、自分から刻限破ってくる奴は珍しい。
 しかも相手への嫉妬で臨気をメラメラ燃え上がらせてwwwww
 ラゲクが嫉妬を教えたから、こうなったのか……。おそらくそれを見越して、マスター・シャーフーも理央を煽ったんだろうな……。さすがマスター・シャーフー、恐ろしい人ッ!



 生身の皆様もよかったが、やはり拳聖達は一味違う。
 山奥や無人島で隠棲しているエレハン・キンポー、バット・リー、シャッキー・チェンとは違い、海外で普通に社会に溶け込んでいるマスター・トライアングル達がたくましいやら恐ろしいやら(笑)。
 作家、支社長、国立公園の監視者だの、おそらく他の人が目にすれば卒倒する事請け合いの面構え。



 ゴリー・イェンのファンとか、サイン会とか来たらどう反応をするのか。
 ミシェル・ペングが支社長って事は、あの姿は受け入れられてるの?
 ピョン・ピョウは天職っぽいな! 
 など、ツッコミどころが満載過ぎて、困る(笑)。



 まあ、野生に近い生活をしているっぽい鹿、じゃなくて、牛、でもないガゼルのピョン・ピョウや弟子が会社運営に携わっているだろうミシェル・ペングはともかくとしても、やはりゴリー・イェンが気になる……ッ!
 コイン立て異常に巧いし(アレどうやって撮ったんだろう……?)。レイジングハートだし(笑・正確には「レイジング・ハート」ですが)。
 不屈の心はこの胸に! 得意なゲキワザはブレイカー系ですか(ヲイ)?



 次回はスーパーゲキクロー片手に理央との再戦! スーパーゲキレンジャー&ゲキファイヤー登場!