ヨミノアツロ『コードギアス 反攻のスザク(1)』
- 作者: ヨミノアツロ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/06/26
- メディア: コミック
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タイトルの通り、スザクを主役に据えたストーリー構成。
しかしオリジナルのアニメ本編とは大きく乖離し、stage 1から大きく分岐したパラレルワールド的作品になっています。
特徴として、
- 主にスザクのアッシュフォード学園とロイドら研究チームでのシーンが中心となる。
- ランスロットはナイトメアフレームではなく、試作強化歩兵スーツとして登場する。
- セシルに代わりマリエルがヒロインとして登場する。
と言うところでしょうか。
試作強化歩兵スーツ・ランスロットはヘルメットに「ナイトメアシステム」という視神経から脳に特殊な信号を送り運動能力を飛躍的に向上させるシステムを搭載しています。
思いっきりルルーシュのギアス能力とかぶっている設定ですが、これを研究チームのロイドが研究し、そのバックにシュナイゼルがついているとなっては、色々その背後にある物を想像させます。
これは、人工的にギアスを無制限に使用するための実験装置?
ともあれ、スザクがこのヘルメットを装着しているおかげでルルーシュ=ゼロとの対比が上手く効き、策謀家の黒い仮面のテロリスト対実戦派の白い仮面の正義の騎士と言う静と動の対決の構図が展開しているのが面白いところです。
スザクのトラウマになったゲンブ殺害も、ここでゲンブが皇帝に日本を売り渡していたため、と説明されています。
しかしそこで黒の騎士団内部のゼロに反発するメンバーによる誘拐事件で死亡したマリエルの父親とスザクの心情を重ねる事で、よりゼロへの反発が強調されるものになっています。
スザクメインとは言え、この作品におけるナナリーは異常に可愛い……! 是非一度、ご覧あれ。