『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』第二話「契約の星は流れた…(後編)」

 地獄門からもたらされる基本設定が出揃ってきたエピソード。
 偽者の星空に流れる星は契約者が死んだ証。彼らは心を失った殺人マシーン。
 地獄門の解析からもたらされた様々な情報やMCと呼ばれる記憶操作技術。
 人間の心を喪失し、操作するあまりの人間性の欠如感に、半ば呆然としながらの二十五分間でした。


 
 スパイと水商売と言う二つの顔を持っていた千晶。両親を契約者によって殺害され、忌まわしいながらも心に焼きついた「消したくても消せない記憶」。
 二つの「顔」と消せない一つの「記憶」。真実と偽りの間で、心を持った唯一の契約者と言う黒の過去も明らかになってくるのでしょう。
 黒と未咲もあまりにあっさりとファーストコンタクトを済ませ、公安との戦いも見所です。 



 今回の前後編で気がついたこの作品の魅力は、朴訥と言っても過言ではなく進むストーリーの静けさと契約者に異能の代償の意外性。
 起伏なく進むストーリーはそれ故に心に大きなインパクトを残し、契約者の代償は能力からはまったく予想できず驚きに満ちています。
 って言うか、あの巨漢が花を食べ始めたときにはどうすればいいものか反応に大いに困った事困った事。
 黒の能力とその代償は作中では未だ明らかになっていません。
 ネタバレ番組では能力は「電撃」だそうです。前回の電子ロックの破壊やテレビの復旧。ワイヤーでは感電死させてるんでしょうか。そしてやはり代償は「大食い」?
 しかも食べるものは何でもいいようで、淡々とキャベツを切っている姿に静かな笑いが。



 次回も前編。ストーリーは基本的に前後編構成なんですね。