第45話「デスレムのたくらみ」

 月から帰還しようとするフェニックスネスト。
 しかし帰還途中、フェニックスネストはデスレムによって捕まり人質にされてしまう。
 メッセンジャーとして返されたジョージによってその事を知らされたミライは変身しても思うように戦う事ができない。
 そんなメビウスの姿に、市民達の非難の声が浴びせられる……。


 メビウスとGUYSの関係が、「おままごと」みたいで温い、と言う批判はありますが、それが社会にまで拡大していくと、むしろ視聴者である自分自身がその「おままごと」に自分でも驚くぐらい深く参加している事に驚く。


「ミライの正体がメビウス」であり、「俺たちの翼」で共に戦い、「GUYSと新たな一歩を踏み出した」事を知っているからこそ、弱さを盾に、悲しみを怒りに転化して庇護を迫る市民達の醜い傲慢さを嫌悪すると同時に、自分自身もその立場にある事に気がついて。


 GUYSがメビウスと共に戦う戦友・同士としての形で「地球人」として成長しているのに対し、市民は未熟そのものの存在なのだ、と痛感させられた。
 隊員の死に悲しみ、守ってくれない事に憤り、通信に反省する、色々な意味で未成熟な存在。
 これを単に批判するのも有りだけど、それはそれで面白くない。


「好き勝手な事書きやがって」とマスコミに憤る人もいれば、戦闘区域であるにも関わらず、フェニックスネストからの通信を伝えるために走る人々もいる。


 良くも悪くも、未熟であるが故に存在する成長の可能性の行方を最終話まで見守りつつ、我が身に生かしていきたいものです。


 今週の客分ウルトラマンであるジャック(自分は「ジャック」世代です)。
ウルトラマンが帰ってきてくれた!」の、心憎い脚本にニヤリ。


 次回はセブン登場ー!