『009-1』Mission:4「古城よりの招待状 Invitation from an old castle」(DVD『009-1』Vol.2収録)

009-1 ゼロゼロナインワン vol.2 [DVD]

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『009-1』未視聴分感想第二弾。


 何者かによって拉致されたDr.サトナカ。
 その後、彼についての情報提供の名の下、ファントムと名乗る人物から招待状が届く。
 しかし招待されたのはミレーヌを含むウエスト、イースト両陣営のスパイ六名だった……。


 ゴールデンバット団と言う情報売買の秘密組織の犯行と思いきや、実はDr.サトナカ本人の犯行だった、と言う今回のエピソード。
 三年前、彼の拉致をウエストブロックの諜報機関が防いだと鼻息荒く自慢しているものの、実際には銃撃戦の際、多くの死者が出た。その中には、他ならぬ彼の婚約者も含まれていた。
 その復讐のため、スパイを招待し、様々な仕掛けを古城に仕掛けていたDr.サトナカ。
 彼の「命」の主張は、後のミュータント三部作にも繋がる伏線として機能している事が分かります。


 そして今回は、ミレーヌにとって大きな役割を果たすロキが登場。
 ミレーヌがミューズと偽名を名乗っていたように、彼も偽名。次回は違う名前になっている、と予告までしています。
 こうして最終話まで通して観て考えるのは、一話一話が独立した上質なエピソードになりながら、ラストに向かってテーマを盛り上げていった事が分かります。