グレイグ・ショー・ガードナー『魔術師エベネザムと禁断の都』

魔術師エベネザムと禁断の都 (ハヤカワ文庫FT)

魔術師エベネザムと禁断の都 (ハヤカワ文庫FT)

 読書マラソン3・十三冊目。
 魔術師エベネザムシリーズもこれで完結。
 表紙絵が山本ルンルンなんですが、今の今まで気がつきませんでした。不覚ッ!
 以下感想。
 地底界多重地獄の魔法により、地底界多重地獄そのものに持っていかれた禁断の都ヴァシタ。ヴァシタ奪取のため、ヴァントが師匠のエベネザムを差し置いて大活躍!
 本来の主人公が彼なので、最終巻ともなるとそれが当たり前かも知れませんが。
 とにかく、彼のちょっと適当で行き当たりバッタリなところと女好きな性格が相まって、ほどよくゆるいユーモアに満ちたストーリーでした。
 登場するキャラクター達があまりに濃くて、中々話が進まないところにはやきもきされましたが、それも結果的にはいい味になっていたと思います。