『魔弾戦記リュウケンドー』第50話「未来をひらく鍵」
久しぶりの『リュウケンドー』! ストーリーの展開と相まってまさに至福の二十五分間でした。
Dr.ウォームの体と融合して等身大となった大魔王グレンゴースト。その圧倒的な力を前に、マグナリュウガンオー、リュウジンオーは敗北し磔に。さらにその力であけぼの町の町民達を遣い魔へと変え始める!
アルティメットキーを使っても大魔王は倒しきれない。ライトニングリュウケンドーも何もできずに敗北。そして町民達が変化した遣い魔達と戦う事もできない。
さらに駄目押しとばかりに、かおりが剣二の目の前で遣い魔に変化する……。それもただ変化するだけじゃなく、少しずつ人間としての意思が無くなっていき、ついに完全な遣い魔に。
無力感にうなだれる剣二。
磔にされている不動さんはついに魔法爆発を起こして刺し違える覚悟まで決めるも、そこで止めるのが白波!
「鳴神なら最後まであがく」「兄貴分のお前が諦めてどうする」と「あの」白波が不動さんを必死で励まし、それに答える姿……!
そこで記憶をかつての魔弾戦士としての記憶を取り戻したゴッドゲキリュウケンがマスターリュウケンドーへと変化して、剣二に最後の手段を託す。
それはパワースポットでアルティメットキーを使い、最強の強さを手に入れる事。だがそれは同時にグレンゴーストをも最強の状態にしてしまう、諸刃の剣の方法だった!
「第4話」の中で、コロッケの肉で例えた「強くなる事には限りが無い」と言う話と「魔弾戦士とジャマンガのが使用する魔法の基礎は同じ」と言う設定を活かした好設定。
パワースポットのパワーで最強の力を手に入れたアルティメットリュウケンドーとグレンゴースト。
最終形態に姿を変えたグレンゴーストに対して、アルティメットの力を得たのはリュウケンドーだけじゃない。
マグナリュウガンオー、リュウジンオーもアルティメットの力を手に入れ、これでホントに最終決戦!
それぞれアルティメット仕様の必殺技と獣王と共に戦う魔弾戦士達。そしてすべての究極魔弾戦士・魔弾龍・獣王達の力を合わせた九位一体攻撃が炸裂する!
そのネーミングのあまりのストレートな心地良さに加え、必殺技CGの豪華なクオリティが素晴らしいエピソード。
それぞれの生身の演技の迫力も相まって、世界の終末と逆転へのカタルシスを見事に演出した決戦でした。
剣二、不動さん、白波それぞれが三人並んであけぼの町へ帰っていく構図も、世界規模になりながらもやっぱり彼らが「あけぼの町を守るヒーロー」と言うのを強く思い出させてくれました。
これで最終話じゃないんだから、ほんとのラストでは何が待っているのか想像もできません。
次回はクリスマスにジャークムーンが復活! リュウケンドーと最終決戦!