冴木忍『リュシアンの血脈(4) 夜は去りゆく刻の聖域』

 読書マラソン3・十二冊目。
 以下感想。
 レイスファンの旅も、いよいよ大詰め。
 夢の世界で己の影とも言えるリュシアンの魔力と向き合い受け入れた事で、少しだけパワーアップ。
 しかし今回のメインは、むしろヴァルでしょう。
「根暗」だの何だの言いながらも、レイスファンのその優しさ、甘さを誰よりも認めるその姿。
 実は賢者ボエルがロクでもない性格だった事、公国に別人のような姿になって生存している事も明らかになって、いよいよその正体が「実はリュシアンでした」と言われてもおかしくなくなってきました。
 危機のルサカ、ラウームス、人狼と、いよいよキャラクター達も集まってきてクライマックスに向かって盛り上がります。


 次巻でラストと言う事で、ラストが楽しみです。