長谷敏司『円環少女(4)よるべなき鉄槌』

円環少女 (4) よるべなき鉄槌 (角川スニーカー文庫)

円環少女 (4) よるべなき鉄槌 (角川スニーカー文庫)

 読書マラソン3・八冊目。
 以下感想。
円環少女』も四巻目にして大きな節目を迎えます。
 ハウゼンが不遇冷遇の魔法使い達を率いて、近代兵器と核武装で人間相手に戦争開始!
 米国側の神音体系の魔導師らも機械化し、兵士としての性能を高めます。おまけに、きずなと瑞希も誘拐!
 

 今回は、仁の妹との過去が現在とのエピソードの間に挿入された事が今回のストーリーの物悲しさを増しています。現在の仁がメイゼルに向ける視線をそのまま、妹が兄に向けていた。いつでもどこでも、無力に近いような仁。
「いつか」どうにかなる未来を探す彼らの戦いがどんどん巨大化していきます。


 対してほっとするのが、メイゼルのサディステッィク具合。いつも以上に可愛くて素敵でした。思春期の少女に対するテキストであそこまでたっぷりと責められるのは彼女だけ!