第34話「故郷のない男」

レオォーッ!!


 いやもう今回はこの一言に尽きる。燃えた! 物凄く燃えた!!


「故郷を失くし」「仲間を失い」「孤独を力に変えて」戦ってきたレオと、「仲間との絆」を力に変えて戦うメビウスの対照的な二人だったからこそここまで燃える事ができたのだと思うと、もう泣ける。
 考えてみれば、メビウスも最初は下手くそな戦い方で街に被害を出していた。もしかしたらレオのように、誰かを失っていたのかもしれない。虚無僧姿で登場したのも、島民の供養だけでなく、同じ防衛隊の隊員達に対する想いもあったのかと思うと……。
 メビウスに助太刀からリフレクト星人を蹴りで貫いて爆発を背後にした二人の姿ときたらッ!
 あんたらどこまで自分を燃上がらせれば気が済むの!
 ラストでの「お前」→「お前達」の言い直しもさる事ながら、ゲンのあの笑顔が……ッ!
 苦しい事も辛い事も乗り越えて笑う、漢の笑顔でした。
 以下箇条書き。

  • リフレクト星人

 あんな球形+棘つきと言う戦隊シリーズのギャグキャラみたいなスタイルをしていながら、話し方は慇懃無礼なインテリ風! うわムカツク! 生理的にムカツクぜぇっ!
 案の定ガンフェニックスを人質に取りやがったし!
 しかしこんな宇宙人までやってくるとは。もはや全宇宙に地球の防衛網はザルだと認知されてしまったのか、それとも何者かが宇宙人がやってくるように仕向けているのか、いずれにせよ、レオの現在の任務も含めて大きな戦いが待っている事は確実ですね。

  • 特訓

 ミライがリフレクト星人へのリベンジのために特訓。
 往年のレオが受けた特訓に比べれば生ぬるいようですが、杭をばきばき叩き折って山を作るミライの姿に、ウルトラマンとしての矜持を見ました。ルーキーだからこそ、一話一話強くなっていく姿が印象に残ります。

  • 焼き芋

 今までミライは食べた事が無かったらしい焼き芋。まぁ、季節ものですから食べていなかったとしてもおかしくありませんが、まさかミライって、隊員食堂で毎日カレーばっかり食べているのでは!?
 一つの食べ物をいつまでも飽きる事無く食べ続けるような印象がミライにはあるので、あながち間違いでもないのかも知れません。

  • 火起こし

 ライター忘れたテッペイを静止し、突如木の棒を回して摩擦熱で火を起こしだすリュウ。以外と器用な事が判明しましたが、リュウよ、それでは原始人だ!


 次回は、ヒカリサーガ最終章!