『魔弾戦記リュウケンドー』第33話「三位一体!リュウジンオーの新たな力」

 以前から白波とかおりさんとの間に恋愛話があるとは思ってましたが、来たのはザンリュウジンとの恋愛話!
 どの魔弾龍よりも感情豊かなザンリュウジンの人間臭さと、白波のクールな熱さとが最大限活きたベストエピソードだと思います。
 

 魔物フェイスシーフによって顔に呪いの仮面をはめられた事によって、初めてザン・リュウジとしてかおりの前に姿を表す事のできたザンリュウジン。このままザン・リュウジでいたいから、魔物は倒したくない。
 しかし、このままでかおりの体力がもたない。かおりの笑顔を守るために、決別するザンリュウジンの姿はまさにヒーロー。
 シャドウバイクでの三位一体の口上すらザンリュウジンがやっちゃう主役級の扱いでした。
 最後は白波が決めましたが、熱いザンリュウジンに答える白波の姿もかっこいい。
 戦士と魔弾龍二人一組のかけあいがこの作品の魅力ですが、一番それが分かりやすいのがこの二人ですね。
 

 そして今回最大のサプライズが、ザンリュウジンの最後のセリフ。ジャマンガとの戦いが終わったら、ザンリュウジンは魔法の力で人間になる……?
 それが作品を通じて大きな意味を持つのか、それともただの願望なのか、リップサービスなのか。魔弾龍の謎が、また深まりました。
 以下箇条書き。

  • 子どもな剣二

 用途不明のキーを白波に届けてくれと言われ、文句たらたらの剣二。それも「笑わない」だの「金髪だから」だの、外国人転校生に対する小学生みたいな感想なのが笑える。

  • フェイスシーフ

 高笑いと共に呪いの仮面をつけて周るフェイスシーフ。
 顔を奪う泥棒、と言うネーミングの通り、顔の無いデザインにアルセーヌ・ルパン風のコスチュームが個人的なツボにはまる事はまる事。
 武器も刈り取るつながりで鎌、特殊能力も鏡でワープと、文句の付け所の無い能力でうっはうっは。
 でも、こんなかっこいい要素が詰まっているのに、道で走ってる時の看板には「チカンに注意!」とか書いているのに笑った。そんな扱い!?

  • 呪いの仮面

 鏡を見ていた人間にかぶせられる呪いの仮面。視界はふさがれ、呪いで体力は削られる、とマイナスエネルギー要素満載。でも、床屋で髪が切れないはないだろう(笑)。そういう以前の問題だから! あ、あとは食事ができない!