『ZEGAPAIN audio drama OUR LAST DAYS』

ゼーガペイン』ドラマCD。
 以下ネタバレ感想。

  • EPISODE 1 The children of OCEANUS

 前バージョンのキョウを、ルーシェン・メイウー・メイイェン三人の視線から捉えたエピソード。
 しっかし、ほんと頭いいんです、前バージョンのキョウ。
 シズノとのハイソサエティな会話はもとより、メイウー・メイイェンに対する接し方。
 まさに強さと優しさを兼ね備えた人類の英雄。ルーシェンも「好き」とか言っちゃうわけです。ノリツッコミだってやっちゃうぜ!
 しかし、再生した、アニメ本編のキョウでそんな英雄キョウ像は完璧に破壊されたのでした(笑)。

  • EPISODE 2 Entanglment13.3

 あのリョーコ萌えから急転直下のラストで視聴者を恐慌のどん底へと叩き落した第13話「新たなるウィザード」の補足エピソード。
 オケアノスを変わらずその天然っぷりでかき回すリョーコ。
 しかし転送障害のせいで声に異常が発生し、代用したのは何とタルボの音声データ!
 あの漢気溢れる声で、リョーコのセリフ。「キョウちゃんっ」何て聞いたら、もう笑っていいやら引きつるやら。や、しっかり笑いはしましたが。
 これを許したシマはきっと、完璧に面白がってやっていたに違いない。

  • EPISODE 3 our last days

 このドラマのメインとも言うべき、キョウとリョーコの最後の日を描いたエピソード。
 夏休み最後の日。キョウとリョーコはデートをして、そういう事はなかったけれど、絆を深め合えた一日。しかし、オルムウィルスが舞浜に蔓延し、人々は静かに死んでいく。
 秘密裏に設置された量子サーバー内に人間のデータを収納すれば助かる事は助かるが、しかしそれは、本当に生きているといえるのか? しかしリョーコを死なせないために、キョウは人々を幻体に……。
 この後、どんな経験を経てあのインテリですべてを悟りきったようなキョウになっていったのか。考えるだけでも涙が。
 幻体になる前のキョウは、まさにアニメの性格でした。
 クラシゲが量子コンピューター関連の技術者であったり、カノウトオルのディスクは、まさにすべてを理解した上での撮影だった(父親が偉い人)などもう切ないのなんのって。
 ここでもEDが効果的に使われて、もう涙が……!


 そんなわけで、笑いあり涙アリ、十分満足できる内容でした。