『ゼーガペイン』最終話「森羅万象」

 キョウとアビスとの最後の戦い。そして、エピローグ。

  • それぞれの変化

 予告でも気になっていた、「好きだった」の過去形の意味。それはキョウ、シズノ。二人それぞれが変化したから。
 キョウは以前のようにすべてを抱え込んで潰れないよう、背負いきれない分はシズノに頼る事を覚え、シズノは人工幻体である事を受け入れた上で、仲間の元に戻る事を決意。
 その変化が、ポジティブかつ肉体的に戦闘するキョウや、シズノに対するセレブラントたちの援護が感動的になるんですが、キョウのパニッシュメントモード→左腕のみロケットパンチには流石に吹いた。
楽しんでる! ゼーガスタッフここに来て楽しんでる!

  • 新たな舞浜サーバー

 すべての戦いが終わり、余裕が出来て一学期のループから一年のループに。しかも、ハヤセの彼女まで復活し、クラゲは婚約した理想の舞浜サーバー。ただしそこに、シマだけがいないのがひっそりと寂しい。
 それを一番嘆いているはずのミナトが笑顔なのは救われる事ですが、男ども、正直ミナトの水着姿にはしゃぎすぎだ! や、自分もそう思うけど! 

  • 光り輝く世界

 人類は確かに「光無き者」かも知れない。しかし、世界のありとあらゆるものは光り輝いている。
 光無き人間の周りすべてのものが光輝いている事は、光装甲を身にまとって戦うゼーガペインのビジュアルイメージにつながっているのでしょう。
 永遠を求めて散っていったシンの最後を知り、それを忘れない事を誓ったリョーコが新しい命をその身に宿している事で、子孫へと命をつなげていく、人間の永遠が始まっていくのでしょう。
 と、ちょっとじーんときて思わず語ってしましたが。
記憶を失ったシズノとの三角関係」とか「ルーシェンの意味深な笑顔」とか気になる要素が満載だったのにリョーコ妊娠でエンドですかッ(コラ)!?
 シズノとはどうなったのっ?! って言うか、ルーシェンは結局身を引いてしまうのかーっ!? いや、いやいやいや! 実は色々裏であったりしてるのですよ、きっとッ(ヤメレ)!

  • 総評として

 最初は「メカのクリスタルっぷりが、昔のBB戦士を思い出すから(笑)。」なんて理由から観始めた『ゼーガペイン』。
 しかし「極限まで持ち上げては落とす」と繰り返す激しいストーリー展開、限りある命と永遠の命の痛みというテーマを最後まで貫き通した今期でも一、二を争う良作でした。
 ドラマCDやコミックも発売予定だそうなので、そっちの方もきっちりチェックしていきたいなと思います。