『魔弾戦記リュウケンドー』第37話「幸福の黄色いリング」

 市子と復活のロッククリムゾンの恋物語だった今回。
 パワースポットの魔法エネルギー吸収がちょっと唐突に感じられましたが、今みたいにパワースポットが発掘される前は、この位の唐突さであけぼの町に魔物が出現して悪戯していたのかも知れません。

 
 岩石ボール状態のロッククリムゾンと、市子の会話が成立していたりするところが『リュウケンドー』だなぁと思います。人間と魔物と言う立場の違いもさる事ながら、町民の安全を守る警察官と平和を脅かすジャマンガ幹部が恋仲に走れるわけも無い。
 ともなればかなり重いテーマですが、見事に一話に詰め込んだ武上純希さん流石のベテラン技。
「女の子として生を受けて〜初めて惚れられたかも」の市子のセリフや、ロッククリムゾンの恋の情熱の欠片なんかの存在が、このエピソードでの救いになっていたような気がします。
 市子の台詞回しもさる事ながら、「恋の情熱の欠片」をレディゴールドに言わせた所がよかった。
 Dr.ウォームやブラッディではこうはいくまい(笑)。指輪を指ごと持っていく発言といい、黒さとのバランスがとれているのがいい感じだ。
 Dr.ウォームはもう、ロッククリムゾンに心底友情感じてるようだしなぁ。え、誰? ロッククリムゾン×Dr.ウォームなんて言ってる人は(お前だ)!?


 散々走り回ったレディゴールドもお疲れ様ですが、中の人はあの黒いスーツでさぞかし熱かったかと。ほんとにもうご苦労様です。


 そして登場の魔弾戦士のバイク並走。やっぱり三人のヒーローが並んで走っているのは燃えたけど、誰も彼も走りっぱなしだった今回ではあんまり目立たなかったかも。
 ペラペラになった遣い魔や、白波が河童地蔵に目をつけた(?)ところやロッククリムゾンを放っておけないと言う成長の方にグっときました。
 白波、大人になったなぁ。そして、不動さん版「闇に抱かれて眠れ」もよかったー。


 次回は御厨博士大活躍? それよりも、遣い魔が車を運転している方が気になる(笑)。