『ドラえもん』「全人類のび太化計画!?ビョードーばくだん」「しずかは見た…。ぼくをタスケロン 」

 不定期すぎるドラ感想。
 どちらも、のび太
「みんな自分より力が強かったり頭が良かったりするのは不公平だ!」
「自分がいっぱいいっぱいの時に他人なんて助けてられるか!」

というのび太の叫びに端を発するエピソード。
 どちらも誰もが言った事があるだろう(もちろん自分も言いました)切実な叫びに、語りたがりなハートが反応して感想を書く事に。

  • 「ビョードーばくだん」

 このエピソードでまず面白いのが、秘密道具のビョードー爆弾。 周囲の人間をのび太みたいな人間にする粉をばくだんで散布するという秘密道具ですが、「のび太の爪の垢を煎じたものをセット」という使い方が個人的に大ヒット。普通は「出来のいい人を見習え」と言う時に使われる言葉なのに、それを逆転させる発想には脱帽です。
 全員がのび太レベルになり、学校、友人関係、のび太のパパ、そして国会とどんどんその弊害が広がっていくのに、
最終的なオチはのび太のママ→戻す方法が分からないドラえもんと、のび家に帰結していくストーリー展開も凄い。
 全員が平等なのと全員が自分と同じ人間であるのとはまるで違う事を書きながら、努力しようとしない人間の甘さを指摘する厳しさもあるんですが、それをギャグというオブラートで上手く包んである構成の上手さに驚嘆。

  • 「ぼくをタスケロン」

 普段は秘密道具を上手く使いこなしているのび太ですが、今回はそれが裏目に出るエピソード。
 宿題が山のようにあるのに、タスケロンのせいで他人を助けたくなるという難儀な状態に陥ったのび太の反応が笑える。自分の意思で無かったとは言え、人助けをしたところをしずかちゃんが見ていたおかげで、宿題を手伝ってもらええて最終的には徳をしたのび太
 このエピソードが、『のび太結婚前夜』につながるのかと思うと、何となく感慨深いです。

  • ドラミちゃんの決めゼリフ 

 千秋にスタッフからの宿題、と言う事ですが、そもそもドラミちゃんに決めゼリフってあったかなぁ?
 えーっと……。ハロー(それは映画のタイトルだよ)?