『ゼーガペイン』第18話「偽りの傷、痛みは枯れて」

 量子サーバー内とアルティールのコクピットでのリョーコの落差。
 すべてが決まった幻のような世界に半ば耐え切れなくなってきたキョウ。ハヤセたちとの和解も水泳部の復活も、もう馬鹿らしいとばかりに投げ出した現状。サーバー内とセレブラントとしての自分、どちらが本物なのかと問うキョウに対してリョーコはどちらも偽者だと正しくも非情な現状認識。
 現実に咲く百合に触れる存在が「本物」で、それは自分たちセレブラムではなくガルズオルム。認められないキョウのせいで、百合は全焼。いつか人間としての体を手に入れ、花に触れる事ができると言いながら伸ばした手をすり抜けて燃える百合……。
 再生前のキョウはリョーコの「何度も繰り返すなら幸せな方がいい」という言葉の通り、リセットされるたびにハヤセたちと和解し、最後には自爆する最後を迎えました。
 しかし今回のキョウはリョーコのセレブラント化から変わった流れの中で、自爆も出来ず、かといってサーバーで予定調和を繰り返す事も出来ないひどく中途半端で痛々しい状態に陥っています。
 いつか本物の人間に、というキョウの願いは果たして叶う時は来るのか。相変わらず、次回以降の展開が心臓によろしくない番組です。
以下箇条書き。

  • 伝説

 女は百合になり、男は雨雲となったという伝説。側にいるために人間を捨てたという伝説ですが、まさかキョウもリョーコと一緒にいるために復元者=人間じゃなくなる、というオチになるのか。

  • 予想外の事件 

 なぜアリカ(『舞-乙HiME』)が『ゼーガペイン』のDVDの宣伝を!?
予想だにしていなかった事にかなりびっくり。


 次回はシズノにスパイ容疑が?