『ゲド戦記』

 友達と観てきました。さすが話題作だけあって、人が一杯。
 感想としてはあれです、まさに壮大の一言。
 スタジオジブリにも原作にも詳しくないので、脚本や原作改変部分はタッチできませんが、作品の持つスケールの大きさは十分に表現できていたと思います。
 特にアレンとテルーの心の繋がりは、スタジオジブリお得意のくっついているのにくっつかないボーイミーツガールものの原点を見たような気がします(宮崎監督が好きだったという話だし)。ラストの生と死に対する問答の迫力は子どもが泣き出すくらいの迫力でした(実話です)。
 今回一作だけじゃなくて、他のも映画化して欲しいですね。
 でも一番驚いたのは、主題歌「時の歌」の作詞・作曲に新居昭乃が参加していた事。まさかここでこの人の名を見る事になろうとは、とラストのラストで驚きました。
 以下ネタバレ領域に突入。
 テルーが実は竜だった、という話。親に顔を焼かれたなのにその設定の説明はどうなっているのか? という疑問が浮かびましたが、これは竜もおかしくなっていたから、で補完できますか。
 魔法が使えなくなり、麻薬や悪徳に人間が走る中で、竜も冒頭で人間の世界に侵入し、しかも同族殺しまで展開します。そのように、竜同士でも父が子を傷つけ、竜は人間の世界に隠れ住むようになった……と自己補完しておきます。