荒川龍『レンタルお姉さん』

レンタルお姉さん

レンタルお姉さん

 ひきこもりニートになった若者に対して、手紙、電話、訪問と言う遠回しの接触を経て社会復帰させていく「レンタルお姉さん」のルポです。もちろん、お兄さんもいるそうです。
 手紙が読まれなくても、電話が無視されても、外出の約束をとりつけてすっぽかされても、待っていたという有形無形のものを残そうとする彼女たちは、本当に凄い。
 でも、こっちはどちらかというとこもる側になりそうなんでそこらへんは不安です。特に、五十六歳にもなって部屋にこもって勉強したりして、訪問してきたレンタルお姉さんに延々と勉強について話すニートに至っては、もう目をそらしたくてそらしたくて。つ、つらいなぁ……。