『魔弾戦記リュウケンドー』第3話「走れ!百獣の王」

 ジャークムーンに対抗して、Dr.ウォームが装甲車であけぼの町に襲来! 大量の遣い魔を動員して、あけぼの町民を大量誘拐事件を引き起こす。
 そんな明らかな非常事態なのに、全体の空気は「ぬるめ」そのもの。開始早々、八百屋で伸びている剣二、遣い魔とDr.ウォームの間の微妙な空気。肝心のSHOTでは真面目に働いてるのが左京だけ! この何とも言えない「空気」と「間」ときたら(笑)。剣二が改めてあけぼの町を守る決意を固める一エピソードと言えば聞こえはいいもの、今時誰もやらないような勝手な恋愛勘違いから決意だし。
 オチの不動のおっさんの「何か違うよね」の一言がこのエピソードの異常さを如実に表している怪作です。
 以下箇条書き。

  • 獣王

魔弾戦士達のメカサポートアニマル。それぞれ意思を持っているようで、バスターウルフはともかくブレイブレオンに至っては剣二をナメっ放し。装甲車を後ろから引っ張ろうとするバスターウルフの前足とか、ブレイブレオンの尻尾なんかが妙に可愛いらしい。

  • 市子と律子

あけぼの町を守る警官として、署長の命令なんのその、ジャマンガ達に拳銃を発砲する彼女達。頑張るのはいいが、チョーク棒で遣い魔に殴りかかるのは危ないぞ!ゲキリュウケンも感動した女同士の友情。ってこの二人もしかして、『逮捕しちゃうぞ』のオマージュだったり?

  • 遣い魔

本日一番ワリを喰った遣い魔の皆様方。頑張って働いて町民を誘拐していたのに、Dr.ウォームに見捨てられ(「見捨てられた確率100%」byゴウリュウガン)、鉄砲で撃たれ、マダンナックルで一掃され……。せっかくチョーク棒出すまで待ってたのにね……。あ、何か涙が出てきた。
 最後に、今回一番印象に残った台詞は剣二(リュウケンドー)の「その若奥さんを離せ!」。お前、明らかにやる気が違うぞ(笑)!