やまだ紫『新編 性悪猫』

新編性悪猫 (ちくま文庫)

新編性悪猫 (ちくま文庫)

 レポートの内容考えていた学校の図書館で、休憩に読んだ一冊をそのままお持ち帰り。実はもう一冊あったりするわけですが。


 温かみのある猫の絵と、詩のような台詞回しが独特の世界観を作り出していて、読んでいてアンニュイな気分になって、少し元気になれる、そんな一冊。
 何となく、母から子どもへ伝えられる言葉みたいな空気が溢れてます。とは言ったものの決して母子ベッタリしたものではなく「おまえたちも勝手に育ちなさいよ」と、ちょっと突き放すような温かさ、と言うか語感的には「ぬくい」って感じがいいです。