山本文緒『プラナリア』
読書マラソン六十九冊目。
- 作者: 山本文緒
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/09/02
- メディア: 文庫
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あぁー、これは分かるっ! と強く共感できました。
一人称で語られる短編が並んでいるんですが、その主人公達のひねくれているところとやる気の無さに。
また、他人の善意や行動がどんなにうっとうしいものか。
それは相手にとっては当然のもので、当然許容しなきゃいけないところなんだけど、どうしてもそれができないところなんかに。
出口が見えず、思わずうつむいて溜息をついてしまう憂鬱な現実感に、こちらも違う意味で溜息。