菅浩江『五人姉妹』

 二十九冊目を追加。朝まで後二冊読みたいけど、どうだろう。

五人姉妹 (ハヤカワ文庫JA)

五人姉妹 (ハヤカワ文庫JA)

 表題作『五人姉妹』を含む短編九篇収録。この五人姉妹は成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子が、人工臓器に何かあった時のスペアとしてであるクローン四体と連続して面会していくという話。同じ自分でも嫌悪したり羨望したりする所は、現実でもあるなぁとしみじみ。どの作品は優しさに溢れてて、そこはかとなく切ない一冊です。
 個人的におすすめなのは、『ホールド・ミー・タイト』と『夜を駆けるドギー』。