稲元おさむ『仮面ライダー響鬼―明日への指針』

 読書マラソン二十四冊目。鍛えたりなきゃ鍛えるだけさ! の、この一冊。

 以下激しくネタバレ
 本編の第一話〜第六話までを編集してオリジナルシーンを加えた一冊です。一話でヒビキさんが屋久島に来た理由がここで明らかになってます。細かい設定も色々あって、日菜佳さんは実は大学生だとか、ザンキさんがバケガニにやられた時に連絡してきたのはやっぱりトドロキさんだったとか、香須実さんはヒビキさんを狙ってるっぽい等(ヲイ)色々見所満載です。今はそれほどでもないですが、一話辺りの意志薄弱で情けない明日夢がちょっと情けなかったですw。


 しかしこの一冊で真に注目すべきはやはりオリジナルシーン! それもバレンタインイベント! そう、バレンタインと言われてはあの彼女が黙っていない! 小さい頃から外堀を埋め、最近はチアシーンや水着で視聴者(主に男)を悩殺してきた怖い娘ッ! 我らがもっちーだぁぁっ!!
 学校ではなくわざわざ家の前までやって来るそのいじらしさ! もちろん手作り! そしてさらっと告白するタイミングまで探っているぜぇぇぇぇっ!!!(うぉぉぉぉ!!)もちろん鈍感フラグブレイカ明日夢は露ほども気がついていませんがね!(ケッ)そりゃぁ、あきらが登場して心中穏やかじゃないのも頷けます。ってか、ここまで言われて何で明日夢はフラグに気がつかんの!?


 ちなみに本作では、あきらは名前が出てくるのみで本人は一切登場していません。残念に思われるかたもおられるかもしれませんが、出てこないほうがバランスよかったと思います。っていうか、もっちーのバレンタイン萌えシーンが出てきちゃったらもう……。これであきらまで出てきたらおいちゃんもうお腹一杯だよ!!(オッサンカオマエハ)

 
 そのあきらは城南高校受験中でしたが、その城南高校ブラバン顧問の先生は実は元鬼だとの事。しかもあきらの先輩となる女性だそうです。城南はおやっさんの知り合いの風見先生がいる都合で鬼の弟子達が集まっているとの事。よく考えたら、猛士としての弟子業をこなしながら学校に行くのはキツいそうですが、そっち方面で便宜をはかってもらったんですね。 
 そんな本編の裏設定も大公開の響鬼ノベライズでした。二巻が出ればいいなぁ。そうしたら次はイブキさんとあきら! あきらですよ!(そこ?)