団士郎『不登校の解法―家族のシステムとは何か』

 読書マラソン締め切りまで残り約10ヶ月。この期間内に100冊読むとなると、1ヶ月で10冊。1週間で2〜3冊と言う計算になります。それはいいんですが、一週間で2〜3冊も新しい本を買っていたら財布が(ついでに言うとバイトもしてない自分のチキンハートも)保ちませんので、近所、学校の図書館を利用してみようかと思います。
 そんなわけで、読書マラソン2冊目、行ってみよーっ!

不登校の解法―家族のシステムとは何か (文春新書)

不登校の解法―家族のシステムとは何か (文春新書)

あなたは“犯人探しを”しようとしていませんか?不登校、過食・拒食症、家庭内暴力など、子どもの問題行動を解決するのに問題を作った犯人を突き止めてみても始まらない。家族をシステムと捕らえ、そのシステムをちょっと変えてやれば……。わが国の児童相談機関における家族療法のパイオニアが、数々の事例にそって導く解決策は因果論のくびきを脱して、まさしく目からウロコの世界。(表紙裏より)

 我が大学の客分教授(だっけ?)にして、俺が今まさにとっている講義の担当。最初本を出している事を聞いて購入してみましたが、読めばまさしく目からウロコ。
 よく講義でも言っているのですが、
「悪い原因を取り除くのではなく、原因をどうにかする方法を考える」と言う事は俺から見ればまさしく異次元の発想でした。
 確かに、何か悪い状態に陥った時、原因を追究しても問題は解決したためしがありません。それどころか、問題はさっぱり解決しないもんです。でもまぁ、その問題を解決するためには、自分はもっとしっかりしないといけないんですがねw
 個人的にオススメは、第10章の『空き椅子』です。
 読みやすい文体なので、こういう新書系が苦手と言う人でもとっつき易いと思います。
 しかし、読書マラソンしょっぱなからこういうペーパーバックばっかりだなぁ。次ぐらいからは普通に小説っぽいので行きたいな。