三田誠『レンタルマギカ 魔法使いの妹』

レンタルマギカ』最新刊は書き下ろしも多数の短編集。
 タイトルからも分かるとおり、最初期から名前だけは登場していたいつきの義理の妹・勇花が登場!
 しかし、今回は平和な話が多いと言いながら、まったく平和じゃなかったりするのだけれどw
 以下感想。

魔法使いと家庭訪問

 みかんの担任の先生がアストラルに家庭訪問にやって来ると言う話。
 魔法使いから子ども、幽霊まで幅広くそろっているアストラルなだけに、担任の先生もさあ大変(笑)。
 オルトが思いっきりトラブルメーカーになっていたりだとか、占いで際限なく凹んでいく担任の先生がポイント。

魔法使いの告白

 いつきの義妹・勇花が登場。しかも最初に接近したのは、何とアディリシア! このセレクトがもうたまらんね! いっちゃんとの距離感的なものが。
 そして、義妹からも思いを寄せられるいっちゃん。つくづく、ハーレムです。本当にありがとうございました。

魔法使いの夏休み

 平和な夏休みを迎えるアストラルのメンバー。しかしそんな日常の中でも、確実に何かが変わっていく。
 アストラルが協会内でランクアップした事で、これはいいカモだと無数の結社が提携を結びにやって来る。その中で穂波は自分にできる事を改めて考え始め……。と、むしろ穂波に対する比重の方が大きいかな? と言うのが感想。

魔法使いと盲目の蛇

 主役は何とツェツィーリエ。アストラルサイドはいっさい登場せず。協会からも離反者が現れ始め、いよいよ協会対オピオンの戦いは激化の予感。
 と、ここでいっちゃんの妖精眼の正体、と言うべきものが明らかに。
 かつての事件で、竜を使って作った種。それをいっちゃんが見てしまったために、オピオンが作り出そうとした「もの」そのものと化したものがいっちゃんの妖精眼だった。オピオンとしては是が非でもそれを回収する必要がある、と言う事で、いっちゃんにさらなる試練の予感!