『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 06「太平洋 奇襲 作戦」

「ナナリーがエリア11の新総督に就任する」このスザクの切り札を前に動揺を隠せないルルーシュであったが、ロロのギアスでスザクの体感時間を止める事により難を逃れる。
 ルルーシュにとってナナリーと戦う事など論外であり、政治の駒として利用されているに過ぎない、庇護すべき存在だった。ルルーシュはナナリーを奪取すべく、太平洋上で奇襲作戦を敢行する。 

第一感想

 キャラクター同士の激突、白熱するメカアクション! 充実した内容で今週もお腹いっぱいだった『コードギアスR2』だが、この一言には触れねばなるまい!

(ジノ)「あのオレンジにかよ!

 オレンジ、結構評価は高かったッ(涙)!
 道化役だけでなく、ラウンズのジノからも評価が高くて、ちょっと嬉しい。……そして「ジェレミア卿」って呼んでるスザクにちょっと胸キュン。名前を覚えていてくれてありがとうスザク! もう誰も使ってないけど! だからこそ嬉しいよ(ぇえー)!
 しかしどうにもオレンジが登場してないのに寂しくないと思ったらアレだ。ルルーシュがオレンジポジションになってるからか(笑)。いや、結構昔から似たようなところはあったけれども。
 以下感想。

ルルーシュ最大の敵

 それはブリタニア皇帝とV.V.でも無ければスザクでも無く、未だにユフィと、そしてその意思(遺志)である事に変わりが無かった。
 政治の駒としてではなく、「自分の意思」で総督となったナナリー。その目的は「ユフィの遺志を継ぎ、行政特区日本を再び実現させる事」だった。ユフィと同じようにゼロを誘うその姿に、再びユフィの影を見る。現実的に考えて、行政特区日本が成功する可能性は低い。
 ブラックリベリオンの引き金となった事件だけに、反発は極めて強いだろう。しかしルルーシュにとって一番怖いのは、そんな力によらない、自分とは違う考えは何度殺しても誰かが継いで再び目の前に現れる事にある。そしてその結果、ゼロ=ルルーシュと言う存在そのものすら否定されてしまう事だろう。
 ナナリーは知らぬとは言え、ルルーシュではなくスザクの助けを求めその手を取った。それこそ、皇帝ですら与える事が出来なかった類の衝撃だ。
 このままゼロの仮面を棄てるのか。それともナナリーすら敵として、倒す覚悟を決めるのか。
ナナリーの意思を捻じ曲げたくない」と言う制限がある限り、もうルルーシュには手の出しようが無い。
 それこそ再びユフィルートか、はたまた敗北するしか無い。皇帝とV.V.の前にそびえるこの最大の敵、ルルーシュはいかに「優しく攻略」するのだろうか?

ロロのギアスの弱点

 明かされるロロのギアスの弱点。それは「相手の体感時間を止めていられるのは約五秒」と言う制限時間だった。
 このギアスでスザクの切り札も攻略したのだが、このギアスはルルーシュのギアスのように他者への回数制限があるかどうかで随分違ってくるように思える。一度使用したスザクにもう一度使用できれば、それは大きな武器になるからだ。
 しかし元が暗殺用だったので、あまり直接戦闘には有用ではないかもしれないが。バベル・タワーのような少数相手ならともかく、大軍相手には一部を止めていてもすぐにカバーされるだろうし。
 何より暴走のリスクもあるので、まさにロロは今回のようなピンポイントの窮地限定の切り札になっていきそうではある。

中華連邦の天子

 神楽耶とは対照的に、紫禁城から出た事も無く、純粋無垢な印象を受ける天子。なるほど黎星刻が危惧するように、これは好き勝手やるにはうってつけの人間だ。
紫禁城が世界の中心」と中華思想に染まりきる前に、黎星刻には何とかしてもらいたいところではある。
 もしも第三期があったとすれば、西太后みたいになった天子との戦いが描かれるかも(嫌だけど)!?

皇帝とV.V.

神を殺す」と言う契約を交わし、世界侵攻を続けていると思われる二人。
 ルルーシュとC.C.と同じく、二人も「共犯関係」に近いようだが、この二人「兄弟」であるらしい。皇帝が弟、V.V.が兄と言う事だが。
 まぁこの段階では何も言えないので、二人に限ってはパス。しかし最後の最後で皇帝が「いい人」になりそうで、それはそれでちょっと怖いかも(苦笑)。

太平洋奇襲作戦

 陸戦兵器であるナイトメアフレームを空中戦艦に貼り付けて、シールドの内側からやりたい放題! ナナリーを奪取するため奇襲作戦を敢行するルルーシュだったが、今回も上手くはいかない。スザクを初め、ギルフォードからラウンズまで、横槍入り放題の事態に!

ギルフォード/ヴィンセント量産型

 ロロが奪取したヴィンセント先行試作機の正式な量産機。しかし予算はすべてシュナイゼル持ち。もちろん無許可(笑)。
 ランスロットの量産機だけに高い性能を誇ったが、紅蓮弐式可翔式に敗北。短い活躍でありました(何)。ところで、黒の騎士団にも共通する事なのだが、脱出した後、どこへ落ちて行ったのだろう? 海?

ジノ/トリスタン

 戦闘機からナイトメアフレームへ変形。ほとんど近接戦闘のみに関わらず、月下を圧倒。これでも本気を出していないと言うのだから、さすがはラウンズと言うところか。
 しかし、ラウンズはみんな、こんなイロモノKMFに乗っているのだろうか?……怖ッ。

アーニャ/モルドレッド

 ひぃっ! あの重装備で空飛んでるッ!
 マルドレッドに至ってはこの感想に尽きる。ええい、ブリタニアKMFは化け物か!?
 そしてアーニャの発言が物騒すぎるwwwww

スザク/ランスロット・コンクエスター

 あのプリン伯爵が帰ってきた! 以前と変わらぬマッドっぷりを見せ付けて、ランスロット・コンクエスターの登場だ!
 と言うわけで、フロートユニットにハドロンブラスター、胸部にブレイズルミナス(シールドの正式名称)を装備と言う、より趣味性の高い仕様にw
 つっこめってか? つっこめってか(二度言うな)?
 以前より出力も上がっているようで、ますますランスロットに手がつけられない……と言う事も無く、紅蓮弐式もパワーアップされているので実質互角か。これからはますます白熱しKMF戦闘が繰り広げられそうだ。 

カレン/紅蓮弐式甲壱型腕装備→紅蓮弐式可翔式

 ランスロット・コンクエスターのハドロンブラスターの前に敗北を喫した紅蓮弐式甲壱型腕装備。しかしラクシャータの「新しい顔よ〜!」(違ッ!)と神楽耶の私服(それも違ッ)!から新たな力を受け取って、紅蓮弐式可翔式へと生まれ変わる!
 ラウンズ専用KMFと互する性能/装備と腕を持って、紅蓮弐式が再び反撃の狼煙を上げる!
 いやぁ、この登場と活躍には燃えた燃えた! やはり紅蓮弐式には苦境からの逆転が不思議と似合う。
 しかし、脱出装置も使えなかった整備不良の機体が突然パワーアップされて、ちょっと不自然に思ったり思わなかったり(苦笑)。

ナナリー

 最後の最後、ルルーシュの声に反応したように見えるナナリー。もしや、ゼロ=ルルーシュと言う事に気がついた!?……ああ、ユフィルートが見える……(大袈裟)。

次回は

 ルルーシュ、ゼロの仮面を棄てる!? 私、普通の男の子に戻ります的なあれですか?