『コードギアス 反逆のルルーシュR2』TURN 02「日本 独立 計画」

 記憶を取り戻したルルーシュは、一年前、神根島での記憶を思い返していた。スザクに取り押さえられた事。皇帝に引き渡され、そのギアスにより偽りの記憶を刻まれた事を。
 存在しないはずの「弟」ロロに困惑しながらも、たった一人の「妹」ナナリーを取り戻すために、ルルーシュはゼロとして、再び合衆国日本の建国を宣言する!

第一感想

ルルーシュ友達を売って出世するのか!?

 お、お前がそういう事を言うなwwwww
 これまでの自分の行動省みず、自分の友情にはどこまでも特別扱いを許す男、それがルルーシュ。別に他人なら売ってもよくて、友達なら売ってはいけないって法にはならないからッ。
 こういう迂闊でおめでたい所が、逆にルルーシュを可愛く思ってしまう所なんだろうが。
 第一期のスザクのランスロットの時とは違い、謎の瞬間移動ナイトメアフレーム=ヴィンセントにも勝利して、ルルーシュ=ゼロは復活の狼煙を高らかに上げる。
 以下感想。

神根島の結末

 第一期最大の疑問だった神根島の顛末が第2話にして語られる。

互いに銃弾を打ち合ったルルーシュとスザクだったが、銃弾は互いに外れ、ルルーシュはスザクに取り押さえられる。

カレンはこの時、ゼロ=ルルーシュと言う事実を認められず混乱し逃亡。

ルルーシュはスザクにより皇帝に引き渡される。

スザクはこの功績と引き換えにナイトオブラウンズになる。
ルルーシュは「エサ」とするべく、皇帝のギアスにより偽りの記憶を刻まれ、現在に至る。

  • 「左目を見なければギアスにかかる事は無い」。
  • ルルーシュが運動能力でスザクに勝てるわけが無い」。

 作中の常識が、そのまんま適用された結果に終わった神根島だった。

皇帝とスザク

 ルルーシュを引き渡し、ナイトオブラウンズとなったスザク。「組織の中から組織を変える」。その思いの下、ルルーシュに勝るとも劣らぬ屍山血河を歩んできたスザクが、ついに騎士としての最高位まで上り詰め、大きな力を手にする事となった。
「皇帝の権力を持ってユーフェミアの汚名をそそぐ」事を優先するべきかも知れないが、結局ブリタニアが勝ってしまったたわけだし、勝った方が何を言っても無駄、と判断したのかも知れない。それをするなら、ナイトオブラウンズでもっと確たる力を手にしてから、か。と言うか、ギアスの事はさすがに公開できないし、させてもらえないだろうが。
 ナナリーの件も、ブリタニアにいればまだ探せるだけの権力は持てる可能性もある。
 スザクはゼロ=ルルーシュと言う真実と、ギアスの事を知っているため、他のラウンズに対してアドバンテージを取っているわけだし。
 皇帝の目的は、神殺しであり、あの神殿のようなところはその兵器であるらしい。これが神根島のような思考エレベーターを標的に侵攻する理由か。V.V.がこれに協力しているのは、この「神殺し」がV.V.やC.C.達の契約の内容だからか。

ギアスの枠から逃れたカレン

 一度は逃げたカレン。再び相対した理由は、カレンのゼロに対する想いがギアスで強制されたものなのかどうか、それを確かめる事だった。
 結果として、ゼロへの想いはすべてカレン自身のものであると証明され、ルルーシュではなく、ゼロに対して忠誠を誓う、と言う事になったわけだが。
 C.C.同様、ルルーシュの二面性を知ったカレン。ゼロとルルーシュの間で揺れるカレンが可愛すぎるwwwww 何というヒロインッ。
 これからルルーシュの事情(ナナリー、マリアンヌ、皇帝……)に踏み込んで行く事で、どんどんゼロとルルーシュの境界線が曖昧になり、最後にはルルーシュ=ゼロと言う事を真性の意味で認めた時が、デレデレの時間だ(何)。

人々の信を受け、少年は王に成長する

 ゼロ=学生だった! しかし、ルルーシュの「切り捨てると言う思想だけでは勝てない」と言う言葉に真実を感じ取り、「物が違う」と実感した卜部は、ヴィンセントを倒すためにまさかの自決!
 そしてルルーシュはその犠牲を無駄にせぬため、バベル・タワーを破壊し敵部隊を全滅させると同時に脱出ルートを確保。さらに中華連邦領事館を日本領土とし、再独立まで宣言し、日本の王になる。
 たった一人でどこまでも上り詰めていく(物理的な)強さを持ったスザクと違い、ルルーシュは弱い。それを自覚し、人々に結果を示し続ける姿が逆に人々をひきつけていく。スザクが孤高の騎士であれば、ルルーシュは民を治める王になったわけだ。
 しかし結局、最終目標はナナリーを助ける事。やはり最後には、ナナリーを選んで民を見捨てる、と言う選択も考えられる。それを防ぐためには、その民自身に自分の事を打ち明け、協力して戦う事だ。ある意味不信の男・ルルーシュがそこまでできるのかどうか……もはや二度目はありえない。そこがルルーシュが『R2』での分かれ目になりそうだ。

生き残った人々

 ブラックリベリオン後、黒の騎士団、アッシュフォード学園を始め、散り散りになったメンバーが再登場する。変わったキャラクターもいれば変わらないキャラクターも。

ディートハルト/ラクシャータ/咲世子

 三人まとめて、中華連邦に亡命。ディートハルトの喜び具合が素敵過ぎるwwwww
 相変わらず変態だ。

神楽耶

 前回よりもちょっと成長した、と言うのが第一印象。まだゼロの妻になるつもりなのだろうか……もはやC.C.やらカレンやらでライバル多数なのに(ヲイ)!

ニーナ

 アッシュフォード学園を無事卒業(?)して、科学者としてすっかり垢抜けた印象を受ける。しかしゼロへの憎しみだけは消えていないようだ。神根島の一件が解決した今、ニーナの核爆弾騒動の顛末が一刻も早く語られる事を望むばかりだ。

ヴィンセント/ロロ

 ランスロットの量産機・ヴィンセント。当然その性能は高いが、それに加え瞬間移動と言う物理現象を超越したオプションが! しかもパイロットとなるロロはギアスユーザー! これは『ナイトメア・オブ・ナナリー』ではお馴染みの、ギアスユーザー専用KMF
 そのロロ自身、自分が何者か知らない、と言う。ただの人間がギアスを与えられルルーシュにつけられたのか、それともC.C.達のような存在に近いのか。EDでもその両者の要素を併せ持つロロなので、次回の出方が楽しみだ。

次回は

 再び学園生活に移行。ゼロが復活してさらにピリピリしたヴィレッタ先生のお仕置きがルルーシュを待つ!……かも知れない。