#24「終わりなき詩」

 ロックオンの死を受け継ぐため、国連軍に対してあくまで戦い抜く事を誓うガンダムマイスター達。彼等の前に、アレハンドロ自らが駆る擬似太陽炉搭載の巨大MAを加えた国連軍が立ち塞がる。



 いかにも『ガンダム』と言うべきかどうなのか。ともかく、先週のロックオンを皮切りに、あっちでもこっちでも死者続出!
 ついに……ついにコーラサワーまで……ッ! この馬鹿! こっちが「え……?」だよこの二〇〇〇回ッ! あんなゲームのCM観て泣いたのは初めてだよこのスペシャルッッ! カティ大佐をどうするつもりだこの模擬戦ッッッ!
 来週のカティ大佐の反応を考えるだけで辛い。
 以下感想。

刹那とロックオン、初めての出会い

年齢の事でいい顔をしなかったアレルヤティエリアに対し、刹那を受け入れたのがロックオンだった。
それにしても、「成層圏の向こうまで狙い撃つ男」って……なんて恥ずかしいっ(ヲイ)!

死ぬのではなく生きる事

「死の果てに神はいない」。刹那が身を持って知った真理。それを知った刹那は、ガンダムになる事で世界を変えようとした。しかし今、生きて存在する、それだけが世界と対決する手段だと言う事を知った。亡くなった者の遺志を受け継ぎ、世界と対決する。
 その意思を徹すために、国連軍のGN-X部隊を倒しソレスタルビーイングの力を世界に誇示する。ロックオンの死に人一倍動揺し、熱くなったティエリアを含めたマイスターズの総意だった。
 それはマイスターズだけではなくブリッジグルーにも徹底されている。
 打てる手はすべて打とうするスメラギさん。全力を尽くしてガンダムを整備するイワン。父、母、ロックオンの死に拘泥しないと言う意味から、手紙を書くフェルト。
 誰一人として死のためにではなく、生きるために戦う姿がそこにある。

戦いと死

 しかし、国連軍との戦力差は圧倒的。 
 いくらトランザムを使えても、数の差だけは埋まらない。その上、国連軍にはアレハンドロ自らが操縦する巨大MAまである。粒子砲、GNシールドと、圧倒的な威力と防御力を備える機体の存在がさらに戦力を引き離す。
 デュナメス、ナドレは大破。そしてプトレマイオスクルーのモレロ、さらにクリス、リヒティの三名が死亡。フェルトを生き残らせるために、クリスがうった芝居は、お約束ながらやられた……。死亡フラグそのものとも言える過去話とか、もう反則。
 そして国連軍からの死亡者は、あのコーラサワー

さよならコーラサワー

「大佐〜やられちゃいました〜」なんて言ってたコーラサワー。まったく、心配かけさせやがってとカティ大佐を一緒になってホッとしてたら、ナドレにやられて死亡!
 まさに頭が真っ白になった瞬間だった。どこまで言っても安全パイだと思っていたコーラサワーが、こんな所で……。
「こいつはラッキー!」どころじゃなかったコーラサワー。彼の存在が、この作品をどれだけ癒していた事か、もはや口で言い表す事はできない。
 さよならコーラサワー。謹んでご冥福お祈り申し上げます。

次回は

 ついに『機動戦士ガンダム00』第一期最終話。しかし、倒すべき誰かを倒したって世界は変わらない。
 イオリア・シュヘンベルグの遺志を継いだ刹那とラスボスとも言えるアレハンドロを倒したところで、それを知るのは誰もいない。故に、世界が変わるわけも無い。
 しかし刹那はもう、世界を変えるのはガンダムではなく、自分の意思だと理解している。とは言え、それが実を結ぶかはまた別の話。果たして刹那は、生き残り、世界を変える事が出来るのか?