椎名高志『絶対可憐チルドレン(4)』

絶対可憐チルドレン (4) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (4) (少年サンデーコミックス)

 アニメスタート前に既読分全巻感想を書いてしまおう! その四。そろそろ略していいですか?……って、自分、アニメ観れないか!?
 第四巻には「ハート・ブレイカー」「サイコ・ダイバーズ」「ナショナル・チルドレン(1)」が収録。
 いよいよ今巻から、兵部率いるエスパー組織パンドラが姿を現す。と言っても、今巻では顔見せ程度で、バベル側には名前も判明していないが。

エスパーが力を合わせれば凄い事が出来る。

 と、言うのは、銃弾が心臓に当たって死にそうになっていた賢木を助けた事でも証明されたが、同時に世界を破壊する事も可能であるとも示唆される。
 事実、シミュレーションの中だけとは言え、十年後の薫はノーマル相手に反乱を起こして、相手に核兵器を使わせるまでの大規模な戦いを起こしている。
 チルドレンは天使と悪魔の卵――と言うのは初期設定だが、その明暗がくっきり出る形になったのが「ハート・ブレイカー」「サイコ・ダイバーズ」だった。
 そんな現実を踏まえ、チルドレンの能力を積極的に社会に貢献してもらおう――と半ば強制的に決まったのが「ナショナル・チルドレン」。謎の女エスパー登場!? と言うところで終わってしまったが、まぁ、次も持っているのさっくり楽しもう。うん(ヲイ)。



 第三巻のチルドレンも輝いていて、三人それぞれに忘れられない特徴的なシーンがある。
 十年後の薫と皆本の異様なバカップルっぷりとか。葵は耳が弱い! とか(笑)。デリンジャーを「これ子供用よ」とさらりとのたまわう黒紫穂とか。