『ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-』第10話「真実 -砕けた鏡-」
ISDAに捕まり、離れ離れになったジン、トア、ギオの三人。ジンとトアはISDAに監禁され、ギオは危険因子として処理場に送られる。一方、ジルアード軍はトアを狙って動きだしていた。
レゾナンスを通じて、マスターに絶対服従するのが地球産ドラゴンの宿命である。しかし、トア、ギオ、ウィドーなど、それぞれマスターがいる(いた)にも関わらず、マスターの命令に縛られないドラゴンが現れ始めた。
以前トアがマキナに「宿命は変えられないが運命なら変えられる」と言ったが、その運命を変え始めたドラゴンが生まれ始めている。
キリル、キタジマを初め、ドラゴンを不良品なら処分すればいい道具扱いをする中で、その運命を変えるきっかけとなるジンとトアを助けるため、アキラとマキナの二人が動く。
しかし肝心のジン自身はレゾナンスした覚えもなければ命令しようとも思っていないので、周囲の期待を理解できなくて生返事ばかり。まぁ、最初に会ったドラゴンがトアだのギオだの規格外ばかりなのでそれも仕方が無いのだが……。
アキラとマキナ二人の期待を背負って脱走したジン。しかしトアもギオも捕まって身動きが取れない。ジンはこれからどう動くのかが問われている。
各ドラゴンのコミュニケーターとしての姿は、レゾナンスするマスターの心理が反映されている、とアニメ誌(『アニメージュ』だったか?)に書いてあった。
クールなライナが実はハウリングスターのような熱血単純に憧れていて、アキラはマキナのような女性らしさに憧れている。ジークリンデは父性愛を求めているが、それがストレートに出たら恥ずかしいのでちょっと遠回りして執事、という事らしい。
ならばギオとトアにカズキとジンがそれぞれ反映した心理は何なのか。
カズキは所謂規則に忠実な「いい子」なので、規則に縛られないアウトローに憧れ、それがギオに反映されたのかも知れない(しかしギオは生まれた時から「トアを守る」と言っているので、また違うのでしょうが)。
そしてトアは、ジンの夢の中で「家族を殺してしまってジンを一人にしたからトアが来た」と言っていたので、死んだ妹や母親、家族を反映したと思われる。
マスターの心理を反映したレゾナンスで絶対服従を強いるのは、本当ならある意味、不可能であるのかも知れない。
ISDAに捕まったトアは、実はISDAに保管されているドラゴンの卵を回収する事が目的だった。これを回収しタナトスの元へ戻る事が目的だったのだろう。しかしアマデウスらに阻まれてしまう。トアはノザキ教授の事を知っているようだが、タナトス関係の人間なのだろうか。
そして人畜無害な助手と思われていたナナミがキタジマをそそのかしてトアを奪取する。彼女の正体は、ジルアード軍のスパイであった。欲望のままトアに手を伸ばすジルアード王子。ジンが戦う相手は彼と言う事なのか。