第十話「ホムンクルスの涙」

 エレメンタリィを操るラピスの襲撃からいつき達を守ったのは死んだと思われていたアディリシアだった。
 オートマタであったユーダイクスとのフェーデは無効になるが、協会に助けを求めては捕まった穂波を助けられない。いつきは穂波を助け出すため、三度目のフェーデをユーダイクスに挑む。




「魔法使いVS錬金術師!」完結編。
 小説時でもニヤニヤしたいつきがアディリシアを押し倒す(笑)シーンが、アニメになってさらにニヤニヤ。まったくいっちゃんは恐ろしいほど女たらしだぜー! あれが無事を喜ぶ表現方法と言うのが怖いねっ。あくまで合法的に抱きついているのであって、いっちゃんには下心0%なところが困る。しかもアディリシアだってまんざらじゃないのがまた……!




 ユーダイクスとの対決は、むしろバジリスクと化したラピスとの対決に。エレメンタリィとラピスを触媒に現れたバジリスク。伊庭司に続いていこうとするユーダイクスの狂気の象徴のような存在に対して、妖精眼の力を使って戦ういつき。妖精眼の使い方に、新たに眼帯越しに力を使う方法が登場。人格も変わらず、精度も落ちているも、とりあえず命に支障は無い使い方。
 そして、いつきの妖精眼による呪力操作。普通の妖精眼はどんなに凄くても、結局は「見る」力なので、呪力の流れを操作する、と言うのはその能力から大きく逸脱したもの。それがいつきが背負った業のもたらした副産物と言う事なのでしょう。
 その妖精眼の治療のためには、父・伊庭司が残した遺品=オリジナルグリモアに当たるしかない。……とは言え、原作でも未だ改名されていない内容なので、アニメで解明される事はなさそうですが。




 父に続く以前に、まず自分になる。だからユーダイクスにも父に胸を張る、張れるような「人」になって欲しいと言ったいつき。オートマタであってもユーダイクスを人と認めるいつきに感化されたように、ラピスと共にエジプトに流れるユーダイクス。彼が今後アニメで登場するのは難しいですが・・・…まぁ健やかであって欲しいです。
 今回のオチは、ユーダイクスの株をアディリシアに協力の代価として渡し、彼女がアストラルの大株主になった事。穂波によって契約書は破り捨てられましたが、果たして契約は無事成立したのかどうか……。いやきっと、成立したんだろうけど、穂波はどう納得したのか、色々想像してみるのも一興、と言うものではないのでしょうか。




 次回は短編の話。と言うか、オートマタで「おぉーっとまたぁー!」とか旧メカゴジラみたいになってる三輪先生とか、次回予告が面白すぎるwwwww