『HERO CLUB 獣拳戦隊ゲキレンジャー(2) 獣拳武装!ゲキエレファントージャ』

 毎年恒例の序盤の総集編DVD。
 収録されているのはタイトル通り、修行その10「ジャラジャラ襲撃!はじめてのおつかい」と修行その11「ウキャウキャ!獣拳武装」。
 ちょうど見逃していたのでここぞとばかりにレンタルしてきました。
 さすがに総集編なので色々内容的には辛いものがあるものの、結構楽しめました。
 でも、噂に聞くゲキエレファントージャのウインクが無かったのはキツイ。
 以下いくつかに分けて感想。



  • ムザンコセ

 登場獣人、臨獣パンゴリン拳のムザンコセ。五七五調での喋り方、固い甲羅でぐるぐる回ってくるなど、何とも独特な部分と古典的名部分が交じった面白獣人。
 しかも声優さんは秋元羊介さんッ!
 東方不敗マスター・アジア!? ニウェ?! 
 など、色々な部分でネタにできる(ヲイ)素晴らしい声優さんです。こんな偉大な人でありながら、ゲキレンジャー三人に対しての堂々たる態度や、メレに蹴られて不満気に「んんぅっ!」な(言語変換不可能)声など、やられる定めの怪人に見事に生命注ぎ込んでます。  
 もちろんスーツアクターさんのアクションも忘れてはいけないポイント。



  • エレハン・キンポー

もののけ」としてゲキレンジャー三人組を試し、かつランに対してセクハラ鎖鉄球術を主体とする激獣エレファント拳を教えるエレハン・キンポー。
 サモ・ハン・キンポーのモチーフ+専属吹き替えの水島裕さん! さらにあんなデカイ着ぐるみで、香港映画を想起させるナイスアクション!
 ムザンコセと同様、声優+スーツアクターが一体となった妙味。
「遊びの中に修行あり」をモットーとして、それを見事に体現したキャラクター。
 それにしても、子供向け番組として大丈夫なのかと言わんばかりのセクハラ象(笑)。お尻撫でるくらいなら何とかなるかも知れませんが、あのアングルから覗くのは犯罪です(全部犯罪です)。
 しかもランの他にもなつめまで追い掛け回しちゃって……守備範囲、広ッ!


 真面目に考えると、年上探す方が難しそうですが。多分この世で年上なのは、ラゲクかミシェル・ペングだけなのかも……。



 ムザンコセが地震を起こそうとした事を理解して、ジャンが一言。
住処が無くなる!
 さらりと流されてますが、他に何を心配する事無くまっさきに住処の事を心配するあたり、ジャンがこれまで他の人間と交わらず、自然の中で生活していた状況がうかがえます。



  • メレ

 カタを甦らせる理央のお迎えのために、大地震を起こさせようとするムザンコセと共に出向いているメレ。
 理央を想う時の乙女ヴォイスとムザンコセに対する声とのギャップが激しすぎて笑える。さらに生身アクションも結構多くて素敵でした。
 多分みんなが言っているだろうけど、あえて指摘。
 チラチラが危ないッ!




 そんなわけで、ヒーロークラブの総集編でした。でもこういう総集編なら、獣拳武装以外にも臨獣拳バージョンとか作ったら面白いかも。