Voice 10「幸子」

 水族館も作ってしまうほどの金を稼ぐ人気漫画家・信田コーンがロボを拉致して仕事場に連れて来た。彼は占いで来世はニコの子どもになると信じているのだった。
 そこに水族館の魚を殺すと脅迫状が届き、ニコとロボは事件解決に乗り出す。



 今回は「幸せ」って結局何? ってエピソード。
 導入からどーん! と一億円。今度はドーン! と五十億。引き出し開けると札束ギッシリ、適当に持っていけと来たもんだ。
 以前の保証人の件で借金三百万円の林家。同じく借金のせいでロボを売り払い田舎に引っ越すことになったオタク友人(六角精児氏再登場!)ガンバスターで友情って、やっぱりそういう意図を狙ってるのでしょうか(笑)?



 とにかく、幸せも夢も金で全部手に入るんだよなぁ、と皆がそう思わせる象徴となると同時に正反対の位置にいるのが今回のゲスト信田コーンこと「幸子」。
 才能もお金も伴侶も。人が欲しいものはすべて手に入れて、しかしそのために現在に希望を見出せず魚だの来世だのに希望を見出そうとする幸子。
 普通なら「暗い」が絶望、「明るい」が希望であるところですが、今回は逆転。
 考えてみると、それも納得の理屈。明日が分からないけど楽しいなんて感情は、よく考えてみれば薄暗い考え方。



「永遠に幸せ」なんて無いけれど、家族や恋人がとなりにいれば幸せなんだよ、と言うまとめで終わりました。
 よっちゃんとニコ姉が、まさかここでくっつくとは……! ロボ、お前にはニコがいるじゃんwww
 とはならないのが『セクシーボイス アンド ロボ』で、ロボの幸せは何かを「つくること」に対し、ニコの幸せは「見つけること」。その幸せの道は交わらない事を理解した所で……。



 今回も小ネタが多くて楽しいエピソードでした。
 黒服ズにやられたDQN達がすべり落ちてくるところや、ケーキ屋の店主の絶妙な胡散臭さ。もえもんラジコンが奥さんに蹴り飛ばされた時にはちょっと本気で絶叫してしまいました。「もえもーんっ!!」
 


 それにしても、ロボが書いたMAX一億円札はいったいどういう経緯であの子供の手に流れたんだか……(笑)。




 次回はいよいよ最終話。Last Voice「ロボ」!
 こりゃ第二シリーズの最終話のタイトルが「セクシーボイス」だって決まったようなもんですね(笑)!
 


 それにしても、Voice 7「ハンバーグさん」はいよいよお蔵入りか……残念。
 次の放送が『探偵学園Q』だと言うのにも驚きましたが、それよりなにより『ホタルノヒカリ』のドラマ化にはもっと驚いた。干物女、ついに実写化!?