『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』
楽しかった! でも怖かった! やっぱり楽しかった!
バブル時代にタイムスリップしてバブル崩壊を止めようとするのがこの映画のストーリー。
自分はバブルの頃四歳で、何も覚えちゃいませんが、これがまた凄い!
何もしてないのにぽーん! と二百万! お札乱舞! 浮かれまくってるよこの人達!
そんなファンタジー極まる時代を醒めた目で見つめながらも、バブルの熱に呑まれていく真弓(主人公)が自然と感情移入できました。
最初はどんな暗くて冷たい男だと思われていた下川路がバブル時代にはえらくはぶりがよくて真弓を口説いていたくせに、いざ娘だと分かると豹変するのに笑った。
タイムスリップして変わった未来は、バブルの好景気が未だ続く理想の未来。 ラモスがワールドカップで優勝してたりね(笑)。
しかし、橋がいきなり三つになっていたりと、崩壊の兆しは進んでいるようで……?
時代劇みたいに「悪い奴」がいて分かりやすくて面白いけど、それでも日本経済の真実をついた、ギャグだけど同時にひんやりと背筋が冷たくなる一作でした。