『スーパーマン』

 日曜洋画劇場で放送されていたので鑑賞。何と言うか、ホントにスーパー(何その感想)。
 最初こそ、大きな力を振るう事のできない苛立ちと、その力を持つ意味なんかを探る内容だったのに、中盤のクラーク・ケントのおとぼけっぷりとレックス・ルーサーたちの馬鹿っぷり、あたら長い災害シーン、そして何より地球の自転を逆回転にする事で時間を巻き戻すなんて事をやらかしたせいで、ただのコメディになった気がする。
 地球の歴史に介入してはいけないなんて言われつつ、介入しまくってるスーパマン。
 そもそも、二十五の銀河の知識を手に入れてるはずなのに自転を逆にすれば時間逆行が可能なんてどうして思えるのか。実はそうだったらどうしよう(笑)。
 

 それにしても、時代性なのか、女性がほとんど活躍しなかったのが気になりました。
 まだ赤ん坊の息子を他の惑星に送り出そうとするのに、母親のセリフはろくになく、夫によりかかったり。ヒロイン新聞記者のセリフはほとんど「誰か助けてー!」。
 父親が死んでもスーパーマンを導いたり、養父の一言が行動の指針になったりしていて、良くも悪くも父系中心と言うか、イエス・キリストマンセー! 的な空気が出てました(穿ちすぎか?)。


 それはともかく、流石アメリカ最初のヒーローだけあって、『バットマン』や『スパイダーマン』に続く色々なファクターの原点を見る事ができて面白いなと感じました。