『魔弾戦記リュウケンドー』第12話「禁断の発動!サンダーリュウケンドー!」
こんなにも「主人公の復活」というテーマが無意味だった特撮番組はあっただろうか? と思わず頭を抱える内容。剣二=リュウケンドーの出番はほんのちょっとで、メインは剣二を除くのあけぼの町民たちの蟷螂の斧的抵抗です。
城まで持ち出して落雷爆撃攻撃を敢行するジャークムーンに対し、たった二人で戦う婦警コンビ。どこから出したのか、ジェット戦闘機で戦う町民たち。一人でも戦い抜こうとする不動のおっさん。戦力差は圧倒的。そもそも戦う相手は人間ですらないこの状況。されどあけぼの町は生まれ育った町、そこを蹂躙されてなるものかと奮戦する町民たちの姿に感動を……覚えるわけあるかッ(笑)!
ぬるいノリとか以前の問題で、すでに意味不明なノリは異次元の域にまで達している!
「ま、それがあけぼの町だもんな」の一言で、何となく納得できてしまうのが嫌と言うか何と言うか。一話一話のクオリティは駄目かも知れませんが、その一言を納得させてしまう空気を作る事に成功した時点で、この作品は成功していると言えるのではないでしょうか。
以下箇条書き。
- 河童地蔵
かおりさんに膝枕されて羨ましい河童地蔵。実は初キッスはみんなそこでやるそうです。魔力? 魔力の問題か?
- 対空防御?
突然現れたジェット戦闘機に対して迎撃を命令するジャークムーン。しかしその防御方法は、遣い魔たちに武器を投げさせるだけという凄いアナログ攻撃方法。ちょ、雷は!?
- 小町さん?
剣二の前に映像として現れたあけぼの町民奮闘の様子。パワースポットによる影響か、それとも小町さんが人知れず活躍していたのか。後者なら、ちょっと萌えるところかも。