荻原規子『西の善き魔女Ⅴ 銀の鳥プラチナの鳥』

 読書マラソン2・三十六冊目。

 以下ネタバレ感想。
 五巻でフィリエルがルーンと駆け落ち(?)したそのウラでの、アデイルの物語。
 女王選びのための課題そのものが大僧正であるメニエールが権力の座を握ろうとした画策による陰謀である事が判明し、アデイルが女王候補として宗教との戦いが待ち構えます。
 エピソードによって変わる風景の描写はさすがで、砂漠地方の熱気が伝わってきそうです。
 アデイルも身内がいないというコンプレックスを乗り越え、ユーシスに対する想いもより強く確定し、何だか特に変わらない無敵女王候補レランドラが微妙なポジションにいるような気がします。
 まぁ、本人変わらず一人無敵艦隊やってるんでしょうけど(笑)。