荻原規子『西の善き魔女Ⅳ 世界のかなたの森』

 読書マラソン2・三十五冊目。

 以下ネタバレ感想。
 大転換。
 これまでのファンタジー世界から配置されていた伏線が一気に解き放たれ、SFギミックが顔をのぞかせてきました。
 女王のみが知る事のできる謎、女王試金石とユニコーン、詩人、賢者、空間転送、竜=恐竜? そして女王の血筋とは?これまでの伏線がフィリエルとルーンが再び二人が結ばれヘルメスに入り真実を追い求めていく部分に収縮していくこの快感!
 あぁ、萩原規子は天才と違うか!? と関西人ちっくに叫びだしたい気分です。
 今回の二人だけではなく、アデイル、ユーシス、イグレイン達も今回は光っていました。特にイグレインのフィリエルを守るためにルーンに対する態度がまた楽しい。容赦なくあっさりと「では、殺しましょう」なんて言う件なんて最高です。
西の善き魔女』に登場する女性キャラクター達の言葉は何でこんなに破壊力があるんだ(笑)!