冴木忍『リュシアンの血脈(2)夜を往くは影の旋律』

 読書マラソン七十冊目。

 以下ネタバレ含み感想。
 暗い。とにかく暗い。作品全編を通して暗い。全巻もどんよりとした空気だったけど、今回はもっとひどい。とにかく暗くて、救いが少ないです。
 しかも今回レイスファンは、リュシアンの魔力に負けて傲慢化してしまったり、右腕を持っていかれて片腕になってしまうと言ったひどい目にあってます。でもだからこそ、ただ許すだけのレイスファンの強さがせめてもの救いになってます。
 妖魔側では正統派と邪道の妖魔が現れ、新しい動きが。でも個人的には、魔女の出番が少なくてちょっとがっかり。次巻では暴れまくってくれる事期待!