フィリップ・ベッソン『ぼくは死んでいる』

 読書マラソン五十六冊目。

ぼくは死んでいる (ハヤカワ文庫 HM)

ぼくは死んでいる (ハヤカワ文庫 HM)

 以下ネタバレ感想
 溺死したルーカ、恋人のアンナ、男娼のレオの三人の一人称が交互に入れ替わりながら展開してくストーリー。『愛と友情と裏切りのサスペンス』のキャッチフレーズから、なんだかどろどろしたミステリーを想像していたんですが、そういう想像からは遠く離れてました。
 アンナもレオもルーカの溺死をめぐってただ傷ついていき、結局ルーカが溺死した理由はほとんどただの事故だし……。
 現実なんてこんなもんなんだよ、みたいな小説。