千葉智弘『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY (1)』

読書マラソン二十冊目。

 デスアス小説第1巻。連載は今も逐一追ってるけど、こうやってまとめたのを読むと、また感慨深いなぁ。しかも書き足し部分はどれもストーリーに厚みを加えていてたまらないなぁ。そして何より初書き下ろし! 何とハイペリン3号機改が劾ではなくイライジャに迫る!(笑) 
「え、そんな方法でアルミューレ・リュミエールの時間制限を克服!?」
カナードNジャマーを月基地奇襲してまで盗んで核エンジンつけたのが馬鹿みたいじゃん!」
「イライジャ危ないッ!」 
 等等、ツッコミどころも満載です。こちらは本編小説版とも違う、細々とした設定が活きていて面白いです。
 人工衛星が破壊されてるから星図が重要になってる等の本当に本編では使わないようなネタから、コーディネイトに失敗した子ども達はどうなるのか、といったヘヴィな話題まで。
 しかし何と言っても嬉しいのは、サーペントテールのメンバーの登場頻度が高い事。相変わらず劾は無敵で、イライジャはヘタレってます。(笑)そして相変わらずイライジャは腐女子(失礼)の皆様にとってはもう舌なめずりものの男です。てか千葉社長、これ確実に狙ってますよね?!
 ストーリー的にも、色々あったり。マティアスの陰謀まがいや、世界の背後の組織(ロゴス?)の存在もほのめかされてます。小説版はストーリー間のつながりが少々薄めなので、漫画版や電ホ版とを並行で追いかけた方が吉ですよ。
 しかしときた先生書下ろしのオマケ4コマでは、またもカナードがネタになってます。新米傭兵は大変だw