清家未森『身代わり伯爵の花嫁修業(3) 禁断の恋の手記』

身代わり伯爵の花嫁修業  III 禁断の恋の手記 (角川ビーンズ文庫)

身代わり伯爵の花嫁修業 III 禁断の恋の手記 (角川ビーンズ文庫)

 以下感想。
 花嫁修業編、完結となる一冊。
 ミレーユに大后から課せられた最後の試練は、ミレーユを描いたと思われる謎の手記の作者を見つけ出す事。
 よくも勝手に私の事を書きやがってと憤慨するミレーユの鉄拳が作者に炸裂するかと思いきや、リヒャルトの従兄にストーキングされたり、男装状態で唇を奪われたりと、相も変わらず乙女な展開に。
 今回は花嫁修業クライマックスなためか、ラストのミレーユとリヒャルトのいちゃいちゃもちょっと長めで、非常にニヤニヤさせらて良かった。と言うか、そういう意味では無いけれど、一夜を共にもしてしまったし、もはやさっさといい夫婦になって下さいと言わんばかりの展開である。
 しかもさらにシリーズは続き、次回は里帰り編!? まだ続くのか!? 結婚生活はまだ先か!? と、非常にやきもきさせられるシリーズなのだった。いやでも、ビーンズ文庫って、そういう所、あるよね……。