『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』第三十一話「激闘白馬陣」

『三国伝』感想再開。
 以下感想。

白馬陣

 馬に鉄の輪をつけ、機動力と攻撃力を両立させる……と言うのが白馬陣であると分析する袁紹軍軍師の両名。
 あの騎馬ブレイカーの販促としか思えなかったこの装備にここまで理屈づけて見せるのは、誰のアイディアか分からないけれども素晴らしい。

易京楼

 易京楼に民を避難させる劉備達。山一つをくりぬいて要塞にした易京楼で、籠城戦をするにしても、民を避難させる場所にしてもうってつけの場所である。
 劉備と違い、やる事をしっかりやっている公孫瓚の兄貴であった。

張郃趙雲

 夢の対決、ここにッ!
 この張郃、コミックス版ではロクな出番も存在せず、初登場では、すでに曹操に降っていた。そのため、袁紹軍の将軍として活躍している彼の姿が描かれるのは、アニメが初となる。実に嬉しい展開。

軍略対決

 今回は岸本脚本のためか、軍略による対決が光っていた一本。
 大軍である袁紹軍に対し、少数の持つ機動力を活かし奇襲をしかける公孫瓚軍。
 対して、張郃の部隊にこれを足止めさせ、白馬陣の弱点である左右から味方もろとも弓を射かける袁紹軍。
 軍師の不在で打撃を受けた公孫瓚達に、その存在の重要性を抱かせるに足る戦いだった。

それぞれの使命

 劉備公孫瓚の師である盧植が遺した兵法書を書いた人物・伏竜を探す為、荊州へと旅立った劉備張飛
 曹操に援軍を頼みに行った関羽(余談ながら、曹操への援軍要請を納得できない劉備に対し、地理的な優位性を説く関羽の物言いも理屈が通っていて良かった)。
 そして、易京楼で彼らの帰りを待ち籠城戦へと移行する公孫瓚。それぞれの戦いの行方やいかに? と言う所で次回へ。